ページ

2010/12/19

中国を訪問していた米国務省ソン・キム6ヶ国協議担当特使が帰国の途へ

12月19日 17時15分
米特使 中国側と有意義な議論

 朝鮮半島の緊張が続くなか、今後の対応を巡って中国政府と協議をしていたアメリカ国務省の高官は「有意義な議論だった」と述べたものの、双方の立場の隔たりを埋めることができたかどうかについては明らかにしませんでした。

 朝鮮半島情勢を巡っては、中国政府が6か国協議の首席代表による緊急会合を提案しているのに対して、アメリカ・日本・韓国の3か国は、まずは北朝鮮が挑発的な行動を止め、非核化に向けた具体的な行動を取るべきだとして、立場が隔たっています。この問題について、アメリカのスタインバーグ国務副長官とともに、中国・北京を訪問していたアメリカ国務省のソン・キム6か国協議担当特使は、帰国途中、経由地の成田空港で、NHKの取材に対し、中国側との協議について、「有意義な議論だった」と述べました。

しかし、中国側との立場の隔たりを埋めることができたかどうかについては、「ノーコメントだ」と述べ、詳細は明らかにしませんでした。また、韓国軍がヨンピョン島での砲撃訓練の再開を計画していることに対し、中国が懸念を示していることについても、キム特使は「発言を控えたい」としか述べませんでした。朝鮮半島情勢を巡ってアメリカ政府は、来月にもキャンベル国務次官補を日本に派遣し、今後の対応を協議することにしています。