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2010/11/30

WikiLeaks、中国「拉致問題に固執する日本は、問題を解決する力はないのに台なしにする力だけはある」

11月30日 18時55分 NHK

“総書記の死後 数年で崩壊”

政府の機密情報などを公表する「ウィキリークス」は、北朝鮮情勢に関連し「キム・ジョンイル総書記の死に伴い、北朝鮮は2、3年以内に崩壊するだろう」とする韓国政府高官の発言などを含んだ、アメリカ外交当局の機密文書を公開しました。

ウィキリークスが29日に公表した文書のうち、ことし2月にソウルのアメリカ大使館が作成した文書は、当時の韓国外交通商省のチョン・ヨンウ第2次官が、アメリカ大使に対し「北朝鮮はすでに経済的に破綻している。キム・ジョンイル総書記が死去すれば、2、3年のうちに政治的にも崩壊するだろう」という見方を伝えたと報告しています。
さらに、チョン次官は、中国の役割について「中国は北朝鮮に対して、多くの人が考えているような影響力は持ち合わせていない」と述べたとしています。
また、別の文書では、去年4月、中国外務省の高官がアメリカの臨時代理大使に対し「北朝鮮は、アメリカとの直接交渉を持ちたいがために、『大人』の注意を引こうとする『だだっ子』のように振るまっている」と説明したとしています。

一方、6か国協議の再開をめぐる日本の姿勢については、去年6月の文書で、中国の当局者がアメリカの臨時代理大使に対し「拉致問題に固執する日本は、問題を解決する力はないのに台なしにする力だけはある」と批判したと伝えています。