日中韓首脳会談合意内容と主なやりとり
2010年5月29日 日経
【合意内容】
○ 日中韓の協力強化のための常設の事務局を来年、韓国に設置
○ 今後10年間の協力を包括的にまとめた声明「ビジョン2020」を採択
○ 日中韓の自由貿易協定(FTA)に関する産官学共同研究の初会合が5月に開催されたことを歓迎し、2012年までに共同研究をまとめる
○ 日中韓の投資協定を巡り夏までに実質合意
○ 黄砂や大気汚染、漂着ゴミなどの問題の解決に向けて協力
【主なやりとり】
鳩山首相
「人の交流に重点を置き、韓国、中国との協力を推進していく」「日中韓賢人会議の提言も有用だ」(貿易・投資、大学間交流、環境交流に言及)「黄砂や大気汚染などの問題の解決に向けた協力が必要だ」
李大統領
「(1)協力の枠組み (2)相互利益の増進 (3)国民の交流の深化 (4)国際協力の深化 --の4分野を今後も発展させたい」
温家宝中国首相
「(1)協力メカニズムの拡充 (2)持続可能発展 (3)人的・文化交流 (4)地域・国際的な協力ーーの4分野を発展させたい」
日中韓首脳会談:3カ国の連絡事務所の設置で合意-2011年に常設で
更新日時: 2010/05/29 18:00 JST Bloomberg
5月29日(ブルームバーグ):日中韓の3カ国は29日開いた首脳会談で、3カ国間の協力促進のための調整や方策を探る手助けとするため、2011年に常設の連絡事務所を設置することで合意した。
韓国大統領府は首脳会談の合意内容に関する声明文で、連絡事務所は韓国に設立し、各国が持ち回りで事務局を統括することを明らかにした。韓国・済州島で2日間の日程で開催される日中韓首脳会談は、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が主催し、鳩山由紀夫首相と中国の温家宝首相が出席している。
声明文によると、日中韓は3カ国間の自由貿易協定を推進し、北朝鮮の非核化など地域の安全保障問題で協力することでも合意した。