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2013/10/22

金井東裏遺跡 「赤玉」と呼ばれる団子状に丸められた赤色顔料の「ベンガラ」と青銅製の鏡が発見

赤玉100点超出土 渋川・金井東裏遺跡 

更新日時:2013年10月22日(火) AM 07:00





 6世紀初めの榛名山噴火で被災した甲(よろい)を着けた人骨が出土した金井東裏遺跡(渋川市)について、県埋蔵文化財調査事業団は21日、赤色顔料の「ベンガラ」を団子状に丸めた「赤玉」と青銅製の鏡1枚が出土したと発表した。赤玉の出土は全国的にも珍しく、専門家はベンガラの保管と供給場所だった可能性があるとみて、甲装着人骨との関連性の解明に期待を寄せている。

 赤玉は甲装着人骨が出土した地点の北側の調査区から100点以上まとまって出土し、直径が5・5~8センチ、重さは350~400グラム。6世紀初頭の噴火の火山灰をかぶっていた。赤玉は極めて水に弱いが、完全な形のものも残っており、事業団は置かれて間もなく噴火による火山灰に覆われたとみている。

 甲装着人骨の調査検討委員会の右島和夫委員長によると、県内ではこれまでに、本関町古墳群(伊勢崎市)から15点、伊勢町地区遺跡群(中之条町)から類似したものが2点確認されている。ただ、国内でも出土報告数は少なく、用途は明らかになっていない。

 右島委員長は「当時貴重だったベンガラを保管し、ほかの地域に供給していたのではないか」とみる。ベンガラの生産や保管、供給の体制は集団で担われていたとされ、「集団を束ねる人物がいたはずだ。甲の人物の関わりも含めて考える必要がある」としている。

http://www.jomo-news.co.jp/ns/4913823682189371/news.html


金井東裏遺跡:新たに「赤玉」発見、県内3例目 「大量」100個以上−−渋川 /群馬

毎日新聞 2013年10月24日 地方版
 6世紀初頭(古墳時代)の鉄製のよろいを着けた人骨などが見つかった金井東裏遺跡(渋川市)で、新たに「赤玉」と呼ばれる団子状に丸められた赤色顔料の「ベンガラ」と、青銅製の鏡が発見された。県教委が発表した。

 県埋蔵文化財調査事業団によると、赤玉は直径約5・5〜8センチ、重さ約350〜400グラムで100個以上見つかった。古墳の石室内部や土器の表面に「魔よけ」として塗られていたとみられ、県内の出土は本関町古墳群(伊勢崎市)、伊勢町地区遺跡群(中之条町)に続き3例目。これほどの数がまとまって発見されるのは全国的にも珍しく、同事業団は「付近に赤玉を生産する場所があったか、流通拠点として一時的に大量保管されていた可能性がある」と話している。同事業団は「生産、保管は集団体制で行われ、集団を束ねる人物がいた可能性もある」と指摘。よろいを着た成人男性の人骨との関連性にも着目し調査を進めている。

 鏡は土器が多く出土された祭祀(さいし)遺構で1点発見された。直径5・68センチ、重さ26・4グラムで、背面には「乳」と呼ばれる突起があり、同事業団は「乳文鏡」と呼ばれる鏡とみている。同事業団は赤玉と鏡を11月9日の施設開放日に合わせ、県埋蔵文化財調査センターで公開するという。【塩田彩】





金井東裏遺跡で鏡出土 よろいの男性の力象徴か

2013.10.21

 6世紀初め(古墳時代)の鉄製のよろいを着けた男性の骨が見つかった、群馬県渋川市の金井東裏遺跡で、新たに青銅の鏡1点が出土した。同県埋蔵文化財調査事業団が21日、発表した。

 事業団によると、直径約5・7センチで背面に突起がある「乳文鏡」とみられ、男性の骨から約30メートル先の、多数の土器が集められた場所で見つかった。祭祀に使われた高級な品とみられ、事業団の担当者は「よろいの男性が集落で力を持っていた象徴かもしれない」としている。

 鏡以外にも、赤色顔料の素材を丸めた「赤玉」100点以上が出土した。

 金井東裏遺跡ではこれまでに、榛名山噴火の火砕流に巻き込まれたとみられる、よろいの男性を含む幼児や女性ら計4体の人骨のほか、古墳や建物跡などが見つかっている。