ページ

2013/03/21

太陽電池中国最大手のサンテックパワーが破産

中国の太陽光パネル大手が破綻 サンテックパワー


 【上海共同】20日の新華社電によると、太陽光発電パネルの世界的な大手、中国のサンテックパワーが経営破綻した。世界的に太陽光パネルの市況が悪化した影響で、経営難に陥っていた。

 サンテックは資金繰りが行き詰まり、15日に期限を迎えた5億4100万ドル(約520億円)の転換社債の償還ができなかった。中国紙によると、本社がある江蘇省無錫市の当局と再建策を協議しているという。

 サンテックは2010年に太陽光パネルの生産量で世界首位を達成。ただ主要市場である欧米での景気悪化や欧州諸国による購入支援策の縮小が響き販売が振るわず、利益が上げにくくなった。

2013/03/20 22:06   【共同通信】




2013年3月21日1時31分

中国太陽電池最大手が破産 サンテックパワー、再建探る


 新華社電によると、中国江蘇省無錫市の中級人民法院(地裁)は20日、太陽電池中国最大手の尚徳太陽能電力(サンテックパワー)の破産手続きを開始することを決定した。過剰供給に伴う市況の悪化や中国製太陽電池パネルに対する米国の反ダンピング(不当廉売)関税導入などを受け、同社の経営は急速に悪化していた。

 同社のキング最高経営責任者(CEO)は声明で、「再建計画は評価作業中だが、顧客には引き続き高品質の製品を供給する」と強調。今後は地元当局主導による再建が図られる見通し。

 同社は、施正栄前会長兼CEOが2001年に創業。06年には施氏が中国の富豪ランキング首位になるなど急成長した。しかし、市況の悪化に伴い、12年3月末の負債は35億7500万ドル(約3400億円)まで増加していた。

http://www.asahi.com/business/update/0321/JJT201303200003.html




中国太陽電池大手が破産 欧米との貿易摩擦響く 

2013/3/20 20:59

 経営難に陥っていた中国の民営太陽電池大手、尚徳電力(サンテックパワー、江蘇省)が破産した。中国国営の新華社が20日、地元裁判所が法的整理の手続きに入ったと伝えた。同社は2010年に世界シェアトップに立ったこともある。欧米との貿易摩擦などで販売が低迷。供給過剰による価格下落で資金繰りが行き詰まった。

 新華社によると、サンテックに資金を貸し出す中国工商銀行など9行が18日、サンテックの破産処理を申請、無錫市中級人民法院(地裁)が20日受理した。9行の2月末時点の与信枠は合計71億元(約1100億円)。銀行側は債務返済が滞るなか「債権者の権利を最大限保護するには法的整理が必要」と主張している。

 サンテックには15日に満期を迎えた5億4100万ドル(約520億円)の転換社債もある。海外の投資家など6割の債権者が5月15日まで支払い猶予を認めたが、一部の債権者は「契約通りに償還されなかった」とサンテックに速やかな対応を求めていた。

 サンテックはオーストラリアの大学で太陽電池を研究していた施正栄氏が中国で01年に創業。積極的な設備投資で規模のメリットを追求、価格競争力を高めてきた。だが、割安な中国製太陽電池を巡り、欧米との貿易摩擦が激化。主力市場での販売が落ち込み、サンテックも11年4~6月期から最終赤字に陥っていた。(香港=菅原透)