オウム真理教主流派の団体「Aleph」(アレフ)が埼玉県蓮田市への進出を計画
オウム、埼玉に進出計画…道場用にビル落札か
オウム真理教主流派の団体「Aleph」(アレフ)が埼玉県蓮田市への進出を計画していることが、捜査関係者への取材でわかった。
すでにアレフ幹部が同市内の中古ビルを競売で落札した男性に接触しており、同ビルへの出入りも確認されたという。警察当局と公安調査庁は、このビルに在家信者向けの道場を開こうとしているとみており、市は4日に地域住民らと今後の対応を協議する。
捜査関係者によると、問題のビルは、蓮田市上平野の鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積約1000平方メートル)。昨年9月に土地と建物が競売にかけられ、アレフの横浜施設(横浜市神奈川区)の貸主の男性が約1200万円で落札。
このビルには占有者がいたため、男性はさいたま地裁に強制執行を申し立て、今年6月に引き渡しを受けた。
男性は読売新聞の取材に応じ、「アレフ幹部から『あまり資金はないが大きい物件が欲しい』と言われ、入札に参加した。アレフと正式な賃貸契約は結んでいないが、下見のために鍵を貸した」と話した。
公安当局によると、ビルには6月以降、アレフの幹部や信者が訪れているのが確認された。建て替えや増築などの許可申請はなく、内装などを補修する程度で、在家信者向けのセミナーなどを行う道場として使用するとみられる。
アレフ広報部は「男性とは別の不動産物件で賃借関係にあるが、蓮田市の物件では、そのような話は一切ない」としている。
(2012年7月3日14時51分 読売新聞)