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2012/06/15

【オウム高橋克也逮捕】 克也容疑者に気付いた店員に捜査員は『似てるけど違うね、君、間違えてるね』

「はい、私が高橋克也です」=捜査員に気付き、慌てて退店-漫画喫茶で・高橋容疑者

 元オウム真理教信者の高橋克也容疑者(54)が見つかった東京・蒲田の漫画喫茶。身分証なしで利用できる「オープン席」にいた同容疑者は、捜査員に気付くと慌てて店を出たが、声を掛けられると、「はい、私が高橋克也です」と素直に認めたという。男性店長(54)が15日午後取材に応じ、逮捕までの経緯を語った。

 店長によると、高橋容疑者は同日午前6時すぎに来店。割引券を差し出し、オープン席の利用を希望した。座ったのは3方向が壁に囲われ、通路から死角になるリクライニングシート。新聞や漫画を読んだり、飲み物を飲んだりして過ごしていたという。

 一方、警視庁には同日早朝、「2日前によく似た男がこの店に入るのを見た」との情報が寄せられた。確認のため、蒲田署の私服捜査員が訪れたところ、男性店員が「今も似た男が来ている」と告げた。男の姿が、公開された防犯カメラの画像にそっくりだと感じたためという。

 捜査員は顔を確認に向かったが、「似ていない」と半信半疑の様子だった。しかし、捜査員に気付いた高橋容疑者は目をそむけ、すぐに退店。「似てませんか」と念を押す店員に、捜査員の1人が「もしかしたら。職務質問だけしよう」と後を追った。

 約15メートルほど離れた路上で「高橋克也の件で捜査をしています。協力してください」と声を掛けられた同容疑者は、「はい、私が高橋克也です」と認めた。今月4日以降は、個室ビデオ店を転々としていたという同容疑者。顔は少し黒ずみ、うっすらと無精ひげが生えていた。(2012/06/15-19:22)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012061500913






高橋容疑者逮捕 通報の漫画喫茶店員が語る

2012年6月15日 13:13 >
 警視庁は15日午前、地下鉄サリン事件で特別手配されていたオウム真理教の元幹部・高橋克也容疑者を殺人容疑などで逮捕した。高橋容疑者の身柄が確保された東京・大田区の漫画喫茶の店員がNNNの電話インタビューに答えた。

 警視庁によると、蒲田駅近くの繁華街にある大田区の漫画喫茶から、15日午前8時30分頃、「似ている人がいる」と通報があった。捜査員が現場に駆けつけ、午前9時15分、高橋容疑者とみられる男を発見し、職務質問を行い、任意同行した。捜査員が「高橋か?」と聞くと「はい」と認めたという。

 通報した漫画喫茶の店員「午前6時9分にそのお客様(高橋容疑者)が来て、単純にちょっと似てるなと思っていた。漫画を読んでいるし、新聞を読んでいるし、結構、普通にしていたので、違うかなと思っていたんですが。午前9時頃に警察の方が来て、『2日くらい前に高橋容疑者がここを利用しているという情報が入った』と言われて、『今、気になる人がいるんですけど、確認してくれますか』と警察に言った。警察の方が見て『似てるけど違うね、君、間違えてるね』と言われた。そこで、高橋容疑者は(警察に)見られたので帰ろうと思ったのか、時間内なのに退店の手続きを始めた。(高橋容疑者が出ていく時に)警察が念のため事情聴取しておこうかと」

 警視庁は、高橋容疑者が漫画喫茶にいた際の様子などを詳しく調べている。





店に手配写真、入店時に「高橋容疑者に似てる」

 高橋容疑者がいた漫画喫茶の男性店長(54)が15日、報道陣に、応対したアルバイトの男性店員の話として来店時の様子を語った。

 高橋容疑者が店に入ってきたのは午前6時4分頃。顔が少し黒ずんでおり、「モーニングパック」という3時間で500円のコースを選び、前日発行した30分間無料の割引券を差し出した。会員カードは持っておらず、身分証明書が不要な「オープン席」で、人目につきにくい店内の左隅に座ったという。

 店員は1人勤務で、店に来た友人と高橋容疑者について話しており、入店の際に「似ている」と感じた。

 カウンターには手配写真も貼ってあり、店員はネットを検索し、信用金庫で金を引き出す画像で横顔を見て、疑いは確信に変わった。
(2012年6月16日10時03分  読売新聞)