群馬
セシウム検出で牛肉の販売自粛要請
2012年04月06日県は５日、渋川市で肥育された肉牛１頭から１キロあたり１０６ベクレルの放射性セシウムが検出された、と発表した。牛肉の基準値は９月末まで１キロあたり５００ベクレルに据え置かれているが、県は飼育農家に販売自粛や焼却処分を要請し、肥育状況などを調べている。
県によると、セシウムが検出されたのは、生後３０カ月のメス。昨秋、牛に与えたライ麦が原因とみられるという。
ほかに同じ農家が出荷した３頭の牛肉は８２～８６ベクレルだった。
厚生労働省は経過措置として、牛肉については９月末まで、処分を強制する基準値を従来の１キロあたり５００ベクレルに据え置いている。ただ、農林水産省は今月から適用された新基準（１キロあたり１００ベクレル）を超える牛肉の販売自粛や処分を要請している。
県は汚染のないえさを与え続ければ、２カ月後には新基準の値を下回るとし、適切なえさの供給や肥育期間の延長を求めている。
