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2012/04/02

兵庫六甲農協 「こうべ育ち」に岩手のコメを8割混ぜて販売


「こうべ育ち」に岩手産米 JA兵庫六甲、発売中止 

兵庫六甲農業協同組合(JA兵庫六甲)が3月中旬、岩手県産の米を8割混ぜて「こうべ育ちオリジナル米」の商品名で販売していたことが2日、JA兵庫六甲への取材で分かった。客の苦情などを受けて発覚し、JAは販売を中止して購入者からの返品に応じている。 
日本農林規格(JAS)法に基づき兵庫県は3日にも、産地表示に違反があったかどうかの調査を始める。 


JA兵庫六甲によると、神戸市西区の直売店「六甲のめぐみ」で、3月15~20日に売ったブレンド米「こうべ育ちオリジナル米」の中に、岩手県のJAいわて花巻の「ひとめぼれ」を混入したという。米の2割が神戸産、8割が岩手産で、5キロ入り586袋の計約3トンを売った。商品表示に「国内産」とあり、購入者が不審に思ってJA兵庫六甲に連絡した。 
昨年6月から東日本大震災の復興支援として岩手産米を仕入れ、単品で約60トンを販売し、その一部を義援金としていた。JA兵庫六甲営農経済事業部は「販売増加を期待してブレンド米に混ぜて販売したが、不適切だった」としている。(桑名良典) 
(2012/04/02 22:51)






「こうべ育ち」に岩手のコメ=「復興支援で販売」-兵庫六甲農協


兵庫六甲農協(神戸市北区)が「こうべ育ちオリジナル米」の名前で岩手県産米を大量に混ぜたブレンド米を販売していたことが2日、分かった。同農協は「復興支援の意味でやった。返品には応じる」と話している。

同農協によると、岩手花巻農協と以前から連携しており、東日本大震災後は復興支援のため、岩手県産のひとめぼれを販売していた。しかし、5キロで1900円するひとめぼれの売れ行きが落ちたため、オリジナル米の袋に、地元産2に対し岩手県産8の割合でブレンドした米を入れ、3月15日からオリジナル米(同1600円台)と同じ値段で販売。1袋売れるたびに50円を花巻農協に寄付する予定だったという。

品質表示は兵庫県産から国内産に変更。店頭でも口頭で経緯を説明し、約590袋を売り上げたが、誤解を招くとして同21日から販売を中止した。(2012/04/02-18:52)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012040200896





■岩手米を“神戸ブランド米”として販売

兵庫県の農協が神戸で作られたとして販売していた米が、実際にはそのほとんどが岩手県産の米を混ぜたものだったことがMBSの取材で分かりました。

問題の米は、「JA兵庫六甲」が神戸市西区にある直営所で販売していた「こうべ育ちオリジナル米」です。

JAによりますと従来、このブランドには兵庫県産の米だけを使用して販売していましたが、先月15日から5日間、岩手県産の米を8割混ぜて産地表記を国内産に変えた上で、同じブランド名で販売していました。

JAでは、被災地支援として去年から岩手県産の米を買い取っていて、今年もおよそ10トン分を仕入れていました。

「我々のオリジナル米の袋に入れて販売することによって、もっと(被災地を)応援できると考えて、(表記も)『国内産』と書けば法律上問題ないという認識で販売した」(JA兵庫六甲 南吉一ゼネラルマネージャー)

兵庫県も事実関係の確認に乗り出していますが、JAでは既に5キロ入り586袋が販売済みで、申し出があれば返品に応じるとしていています。
(04/02 12:35)












復興支援の花巻産米、神戸産に混ぜて販売…JA兵庫六甲


JA兵庫六甲(神戸市北区)が、神戸産の「こうべ育ちオリジナル米」(5キロ、1650円)に岩手県の花巻産米を大量に混ぜ、約600袋を販売していたことがわかった。同JAは「東日本大震災の復興支援のつもりで東北の米を多く売ろうとしたが、誤解を招いた」として販売を中止し、今後、購入者の返品にも応じる。

同JAによると、復興支援として、JAいわて花巻の「ひとめぼれ」計約90トンを仕入れ、1袋(5キロ)1900円で販売したが、売り上げが低迷。このため、2月末段階で残った約19トンのうち約4トンに、神戸産の米を混ぜて販売しようと計画。花巻と神戸の割合は8対2にしたという。 

「こうべ育ち」の袋を使い、県産米の表示の上に国内産米のシールを貼って1028袋分を用意。「こうべ育ち」と同じ価格とし、神戸市内の直売所で3月15日から売り出した。  直売所では「復興支援米」の旗を立て、神戸産と花巻産をブレンドしたことを説明しながら、586袋を販売したが、購入者らから「紛らわしい」などの指摘が相次ぎ、同21日に販売を取りやめた。

JA兵庫六甲は花巻産の米の売り上げの一部をJAいわて花巻に寄付する予定だったといい、担当者は「寄付額を増やすためできるだけ多く売ろうと思った」と話している。

  兵庫県消費流通課は「事実関係を確認し、適切な指導を行う」としている。

 (2012年4月3日 読売新聞)