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2012/04/12

10日、中国重慶市で数千人デモ 中国当局はネット上のでも情報を削除


中国重慶で大規模デモ 治安部隊出動、負傷者も

2012.4.11 16:15 [アジア・オセアニア]
中国重慶市●江区で10日、住民ら数千人が医療保障政策などへの不満を訴えるデモを実施した。千人規模の治安部隊が出動し、一部の住民が負傷した。香港メディアなどが11日伝えた。同区当局者も同日、共同通信に対し「詳細は分からないが、(デモは)あった」と話した。

中国共産党は10日、規律違反で薄煕来前重慶市党委員会書記への本格調査着手を発表したばかり。デモと薄氏の一連の問題とは関係ないとみられるが、中国当局は動揺が広がるのを抑える目的で、インターネット上からデモの情報を削除するなどの対応を取っている。

香港メディアなどによると、●江区は昨年、●江県と万盛区が合併して発足。旧万盛区の住民らが10日午後、合併後に医療関連手当などが減ったとしてデモ行進を開始。治安部隊が催涙弾を発射し、デモ参加者らを排除したという。(共同)

●=基の土が糸







薄氏失脚、揺れる重慶 住民5000人デモ 

2012/4/12 1:37
中国重慶市の共産党委員会前書記の薄熙来氏が完全失脚したことをきっかけに、重慶市では住民らによる抗議デモが続いた。薄氏が主導した地方自治体の合併に反対する住民らは権力の移行期を狙って地方政府に合併の撤回を要求。当局側は福利厚生の改善を約束した。今秋の共産党大会に向け、当局は政治的動揺が広がらないよう対応を迫られている。

【重慶=多部田俊輔】「我々にも生きる権利がある」。重慶市の中心部から南に100キロの●(基の土が糸)江区万盛。10日午後から集結した5000人規模の住民が約1000人の武装警察と衝突、住民に死者が出たもようだ。

11日に街に入ると、信号などの交通機能はマヒし、道路には10日夜に行われた投石の跡が残る。商店街はすべてシャッターを下ろし、住民が広場などに集まり散発的に抗議活動を繰り返した。武装警察が巡回し、街の中心部に集まった住民をけん制する。

暴動が最も激しかったのは、公安による引き締めで暴動を抑え込んでいた薄氏の完全失脚が確定した10日夜。住民は「万盛区を復活させろ」と書いた横断幕を掲げて地元政府を包囲。混乱で同区トップが負傷したほか、住民によると警官が催涙弾を放ってこん棒でデモ隊を殴り、死者が出たという。

住民の不満のもとは2011年10月の万盛区と●江県との合併による●江区の発足。「石炭産業で財政が豊かだった旧万盛区の住民向けの年金支給や医療費の公的負担が半分近くまで減った」(住民)との怒りが広がっていた。

重慶市は11日午後、万盛の住民に対して抗議活動を止める代わりに福利厚生の水準を合併前に戻すことを約束。住民はいったん帰宅する動きを示しているが、今後の情勢は不透明。薄氏は強引な政治手法で自治体合併などの施策を進めたため、反発の動きが広がる可能性もある。