大王製紙、関連会社役員らを処分 不正融資に絡み
大王製紙の関連会社7社が、井川意高前会長に巨額のカジノ資金を貸し付けた問題で、同社は10日、貸し付けに応じたり止めなかったりした関連会社の役員ら計23人を処分すると発表した。関与の度合いで辞任勧告や出勤停止、降格や減給処分にする。
対象となるのは代表取締役6人と取締役11人、部長4人。ほかに当時の代表取締役2人も含まれる。部長1人をのぞき全員が大王製紙からの出向社員。
これとは別に7社のうち、紙おむつ製造のエリエールペーパーテック(栃木県さくら市)では、臨時株主総会を12日に改めて開く予定だ。同社が3日に脱創業家支配を進める大王製紙側にグループ株を売ったことは認められないとして、大株主の井川高雄元顧問が取締役全員の解任を求めている。
大王製紙、前会長に融資の関連会社役員処分
2012/2/10 20:44
大王製紙は10日、井川意高前会長の巨額借り入れ事件を受け、貸し付けにかかわった関連会社7社の役員の社内処分を発表した。各社の代表取締役は辞任し、大王製紙本体に戻る。そのうえで2~6日の出勤停止とする。処分は新しい取締役を選任する各関連会社の臨時株主総会が開かれる3月6日付で実施。既に本体などに戻っている前・代表取締役は降格処分とする。
大王製紙は昨年10月28日に社長の減俸などの処分を発表したが、前会長に貸し付けた関連会社はまだ処分していなかった。