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2012/01/12

斎藤容疑者=「一緒にいたことを証明するため」に平田容疑者の失効した免許証や衣服など数百点を段ボールなどに詰めて提出

偽名保険証で携帯入手=ネット契約、通院も-出頭時、数百点を提出・斎藤容疑者
 元オウム真理教幹部平田信容疑者(46)=公証役場事務長監禁致死事件で逮捕=をかくまったとして、犯人蔵匿容疑で逮捕された元信者斎藤明美容疑者(49)が、偽名の健康保険証を使って携帯電話を契約していたことが12日、接見した弁護士の話などで分かった。

 病院でも実際に使用したほか、潜伏先の自宅マンションにはインターネット回線も引かれていたといい、警視庁は斎藤容疑者が逃亡を続けるために偽の身分証を悪用したとみて、保険証入手の経緯などを調べている。

 捜査関係者によると、斎藤容疑者は10日未明に警視庁大崎署に出頭した際、勤務先の整骨院で名乗っていた「吉川祥子」名義の保険証と携帯電話を任意提出した。
 保険証は整骨院を運営する法人の申請に基づき全国健康保険協会が2000年に発行。携帯は使用中の1台と機種変更前の1台を提出した。

 接見した滝本太郎弁護士によると、同容疑者は「保険証は勤務実績を元に入手した」「住民票や戸籍は偽造しておらず、保険証で携帯を契約した」などと話しているという。
 ほかに、平田容疑者の失効した免許証や衣服など数百点を段ボールなどに詰めて提出。同弁護士は「一緒にいたことを証明するため」としている。(2012/01/12-05:51)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012011200043



斎藤容疑者、偽名の健康保険証を使用

 元出家信者の女は、偽名の健康保険証を使っていました。オウム真理教の元幹部、平田信容疑者を支援し続けた女。その逃亡生活の実態とは・・・。

 警察車両の後部座席で正面を見据え、両手で顔の下半分を覆う斎藤明美容疑者(49)。出頭時とは異なり、メガネはかけていないように見えます。11日に送検された斎藤容疑者。茶色い髪の毛は、かくまっていた平田信容疑者と同じでした。

 自首直前、斎藤容疑者は両親に電話をかけていたことが分かりました。10日の夜、警視庁の家宅捜索を受けた東大阪市にある斎藤容疑者の自宅。そこの部屋にあった布団は一組だけ。男物の靴もないなど、部屋に平田容疑者の生活用品は全くなかったと言うことです。捜査幹部は「自首前に、念入りに片付けられた可能性がある」と分析します。

 さらに、二人の生活の一端が明らかになりました。
 「会員登録されたのが2011年の11月22日。最終来店日が12月10日」(レンタルビデオ店の店員)

 平田容疑者が出頭を言い出したという去年11月末に、斎藤容疑者はレンタルビデオ店に会員登録していました。身分証明として、使っていた偽名の「吉川祥子」の健康保険証のコピーが残されていました。生年月日は、実際の年齢より6歳若い。

 「今までの間に、一応28本借りている」(レンタルビデオ店の店員)

 19日間で28本。一日平均で1本半を見ていたことになります。平田容疑者のために借りたのでしょうか。

 「(斎藤容疑者は)携帯電話、(偽名の)健康保険証、その他を預かって一緒に持って大崎警察署に最初から任意提出しています。平田(容疑者)と一緒に住んでいた証拠がないかと探したところ、平田信(容疑者)の失効済みの免許証が出てきて(任意提出した)。(家の物は)基本的に貰った物で、テレビも14インチと聞きました。彼女(斎藤容疑者)としては、(平田容疑者と)一緒に出たかったようですが、彼(平田容疑者)に言われると・・・」(滝本太郎弁護士)

 警視庁は、二人の逃亡生活の実態解明を進めています。(11日23:35)




「平田容疑者と出頭しようとした」斎藤容疑者
 オウム真理教による目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68歳)拉致事件で特別手配中の平田信(まこと)容疑者(46)の逃亡を手助けしたとして、逮捕された元信者の斎藤明美容疑者(49)が平田容疑者と一緒に出頭しようとしたが、止められた」と話していることが、接見した弁護士への取材でわかった。

 接見した滝本太郎弁護士によると、斎藤容疑者は、平田容疑者が出頭した後、今月4日には勤務先の整骨院に「1月末で辞める」と伝えていたという。2人で逃亡を始めた経緯については、平田容疑者から「2人で出よう」と誘われたと話しているという。

 捜査関係者によると、斎藤容疑者は出頭前日の今月9日午後、福島県須賀川市の実家に電話をかけ、留守電に逃走を続けていたことを謝罪する内容のメッセージを残していた。その後、車で東京に向かい、10日未明に大崎署に出頭。携帯電話と、平田容疑者の衣服などを任意提出していた。

(2012年1月12日07時44分 読売新聞)




平田容疑者の「人が多い大都市へ」で大阪へ
< 2012年1月12日 12:08 >
 オウム真理教元幹部・平田信容疑者をかくまったとして逮捕された元信者の女が「平田容疑者から『人が多い大都市に行こう』と言われ、大阪に行った」と供述していることがわかった。

 元信者・斎藤明美容疑者は、警視庁の調べに「平田容疑者は働いていないから私が支えないといけなかった」と話しているという。また、斎藤容疑者は、大阪に行った理由について、「平田容疑者から『人が多い大都市に行こう』と言われたから」と説明していることが警視庁への取材でわかった。

 斎藤容疑者は「吉川祥子」という偽名の健康保険証を持っていたが、12日朝、勤務先の整骨院の院長が取材に応じた。

 整骨院院長「(斎藤容疑者は)真面目な人でした。(保険証は)普通に申請しました。そういう結果になってしまって残念だなと」

 また、斎藤容疑者が平田容疑者とみられる男と一緒にいる姿を近所の人が目撃していた。

 斎藤容疑者を知る人「男の方と2人でっていうのを(去年秋に)初めて見た。(斎藤容疑者は)挨拶したけど、男の人はすーっと離れていった」

 警視庁は、平田容疑者の17年の逃亡生活の全容解明を進めている。