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2012/01/11

大阪府内でも15年余りの間に3か所に移り住み、そのたびに違う偽名を使っていた

元信者の女 生活資金を捻出か
1月11日 3時59分
オウム真理教の元幹部、平田信容疑者の逃亡を助けていたとして逮捕された49歳の元信者の女は「逃亡中は自分が働いて2人で生活し、教団関係者と連絡は取っていない」と話していることが弁護士への取材で分かりました。警視庁は、女が生活資金を得ていたとみて実態を調べるとともに、教団関係者との接触がなかったか捜査することにしています。


10日、逮捕されたオウム真理教の元信者の斎藤明美容疑者(49)は、教団の元幹部で公証役場の事務長の監禁致死事件で逮捕された平田信容疑者を、平成16年から去年の大みそかにかけて東大阪市内のマンションの部屋にかくまって逃亡を助けたとして、犯人隠避の疑いが持たれています。

警視庁は、10日夜、逃亡中の生活実態を調べるため潜伏先のマンションなどを捜索しました。警視庁によりますと、斎藤容疑者は、容疑を認めたうえで「逃亡中の17年近く、平田容疑者と一緒だった」と供述しているということです。さらに斎藤容疑者は、平田容疑者がこの間、仕事をしておらず、外出もほとんどしていなかったとしたうえで、「自分が働いて2人で生活し、教団関係者と連絡は取っていなかった」と話していることが、接見した弁護士への取材で分かりました。

また斎藤容疑者は、警察などに気付かれそうになるたびに引っ越しを繰り返し東北3県のあと、大阪府内でも15年余りの間に3か所に移り住み、そのたびに違う偽名を使っていたと話しているということです。警視庁は、17年近い逃亡中、斎藤容疑者が偽名を使いながら働き、生活資金を得ていたとみて実態を調べるとともに、教団関係者との接触がなかったか捜査する方針です。

斎藤容疑者が勤めていた東大阪市の整骨院の院長の男性は「斎藤容疑者が働いていた10数年間、オウム真理教の元信者だったことや偽名を使っていたことも全く知らなかった。まじめでやさしい人で、プライベートの話題はせず会話は診療の内容だけだったので、何かを隠していたようなそぶりには気がつくことができなかった。ただ、10数年間ずっとうそをつき通して働いていたのは本人もとてもつらかったのではないかと思うと話していました。





“独身で1人暮らし”と説明
1月11日 12時22分
オウム真理教の元幹部、平田信容疑者をかくまって逃亡を助けていたとして逮捕された49歳の元信者の女が、勤務先など周囲に「独身で1人暮らしだ」と説明していたことが分かり、警視庁は、平田容疑者の潜伏が発覚しないよう居住実態について、うその説明をしていたとみて調べています。

10日に逮捕されたオウム真理教の元信者の斎藤明美容疑者(49)は、教団の元幹部で去年の大みそかに出頭した平田信容疑者を、平成16年から東大阪市内のマンションの部屋にかくまっていたとして、犯人隠避の疑いが持たれています。調べに対し、斎藤容疑者は、「逃亡中の17年近く平田容疑者と一緒だった」と供述しているということです。警視庁によりますと、斎藤容疑者は東大阪市内の整骨院に勤めていましたが、患者などには「独身で1人暮らしだ」などと説明していたことが関係者への取材で分かりました。また、8年前の平成16年に東大阪市のマンションに入居した際もほかの入居者らに「1人で住む」と説明していたということです。一方、斎藤容疑者は勤め先などに吉川祥子という偽名を名乗っていて、持っていた健康保険証にも同じ偽名が使われていたことが警視庁の調べで分かりました。警視庁は、斎藤容疑者が平田容疑者の潜伏が発覚しないよう偽名を名乗ったうえで居住実態についてうそをついていたとみて調べています。