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2012/01/01

江川紹子氏 「教祖の死刑執行は非常にやりにくくなる、ということは言えるのではないか」

オウム・平田 信容疑者逮捕 江川紹子氏「教祖の死刑が遅れるという意味を持つ」


オウム真理教の特別手配容疑者・平田 信容疑者(46)が、2011年12月31日夜遅く、警視庁の丸の内警察署に出頭し、警視庁は、逮捕監禁致死容疑で平田容疑者を逮捕した。
今回の出頭の背景について、ジャーナリストの江川紹子氏は、「彼(平田容疑者)がきのう(31日)出てきたことで、年明けにも執行されるかもしれないという教祖(松本 智津夫死刑囚)の死刑がですね、かなり遅れるという、そういう意味を持つと思います。なかなか、1人で逃げるっていうことは難しい状況でしたよね。でも、お金を持っているということを考えると、何らかのサポートがあったっていうことは考えられると思います」と話した。
(01/01 11:30)



江川さん“死刑執行遅延が目的か”
1月1日 16時10分


平田信容疑者が出頭し、逮捕されたことについて、オウム真理教の一連の事件や裁判の取材を続けてきたジャーナリストの江川紹子さんは、松本死刑囚の死刑執行を遅らせることが目的だった可能性を指摘しています。

江川さんは、平田信容疑者が出頭したねらいについて、「オウム裁判が去年、すべて終わったことで、今は麻原彰晃、本名、松本智津夫死刑囚の死刑がいつ執行されるかという段階に入っていた。しかし、平田容疑者の裁判が始まれば、証人になる可能性がある松本死刑囚の執行は非常にやりにくくなるため、死刑の執行を遅らせることが出頭の目的だった可能性がある」と指摘しました。

そのうえで、「全国津々浦々に彼の写真が張り出される中で、整形手術もせずに17年間も逃げられたとすれば、平田容疑者を支援する何らかの個人か組織があったとみるのが自然で、どのようなバックアップがあったのかきちんと解明しなくてはならない。

また17年間の間に彼の教団や教祖への思いが変わったのか、変わらなかったのかという点も知りたい」と述べました。さらに江川さんは、警察庁の國松孝次元長官が狙撃された事件について、警視庁が平田容疑者の関与を一時、捜査していたことに関連して、「オウム真理教の関係者がみんな関与を否定している中で、一時は実行犯と名指しされたこともある平田容疑者がどのような説明をするのか供述を待ちたい」と述べました。







日弁連:死刑廃止を検討 年明け委員会設置へ
 日本弁護士連合会は、死刑廃止に向けた議論と提言をする「死刑廃止検討委員会」を年明けにも発足させることを決めた。従来、死刑の執行停止に向けた運動を進めてきたが、全面的に廃止の検討を掲げた組織を設けるのは初めて。

 日弁連は02年に「死刑制度問題に関する提言」を発表。死刑執行停止法の制定などを実現するため、「死刑執行停止実現委員会」を発足させ、死刑問題を考える公聴会やシンポジウムを開催したり海外の法曹団体と意見交換をしたりしてきた。

 今年10月に実施した人権擁護大会では、「死刑廃止についての全社会的議論を呼びかける宣言」を採択。裁判員制度の導入で、一般市民が死刑判決の選択を迫られることなどを踏まえ、国に対し「直ちに死刑の廃止について全社会的な議論を開始し、その議論の間、死刑の執行を停止すること」を求めた。

 日弁連は今月の理事会で新たな委員会の設置を決定。「死刑執行停止実現委員会」の名称を変更し、委員の数も増員する方向で準備を進める。

 死刑制度を巡っては、法務省内でも法相の勉強会が設置されており、制度の是非を巡る検討が進んでいる。【伊藤一郎】