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2011/11/18

判決は、傷の深さがナイフの刃よりも長い約14センチに達していたことや、腹部以外にも複数の傷があったことなどを指摘し、殺意を認定

東京・目黒の夫婦殺傷、木村被告に求刑通り無期
 東京都目黒区で今年1月、大原道夫さん(当時87歳)夫妻が自宅で殺傷された事件で、強盗殺人などの罪に問われた無職木村義昭被告(66)の裁判員裁判の判決が18日、東京地裁であった。

 大善文男裁判長は「韓国にいる不倫相手と子供に送金するための身勝手な犯行で、百貨店の配達員を装って民家に侵入した凶行が社会に与えた衝撃は大きい」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 被告側は公判で、「大原さんともみ合いになって倒れた際にナイフが腹部に刺さった」と大原さんへの殺意を否定し、強盗致死罪の適用を主張した。判決は、傷の深さがナイフの刃よりも長い約14センチに達していたことや、腹部以外にも複数の傷があったことなどを指摘し、殺意を認定した。

(2011年11月18日20時11分 読売新聞)





目黒夫婦殺傷事件:木村被告に無期懲役判決…東京地裁
 東京都目黒区の無職、大原道夫さん(当時87歳)夫妻殺傷事件で、強盗殺人罪などに問われた福島県いわき市の無職、木村義昭被告(66)の裁判員裁判で、東京地裁(大善文男裁判長)は18日、「韓国の内妻やその子供への送金という強盗目的は短絡的で身勝手」とし、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 弁護側は「殺意はなかった」として強盗致死罪適用などを求めたが、大善裁判長は「殺傷能力が十分なナイフで深い刺し傷を負わせているうえ、犯行時、被告が発した『殺す』との言葉も心情の表れだ」などと指摘し、殺意を認めた。

 判決によると、木村被告は1月10日夕、百貨店配達員を装い大原さん方を訪ね、大原さんにナイフ(刃渡り12.3センチ)を突きつけ金品を奪おうとしたが抵抗され、腹などを刺して殺害。妻瑠璃子さん(82)にも切りつけ、右足などに軽傷を負わせた。【和田武士】

毎日新聞 2011年11月18日 19時39分







目黒夫婦殺傷で無期懲役=無職男の裁判員裁判-東京地裁
 東京都目黒区の無職大原道夫さん=当時(87)=夫婦を、金品を奪うため殺傷したとして、強盗殺人罪などに問われた無職木村義昭被告(66)の裁判員裁判で、東京地裁(大善文男裁判長)は18日、求刑通り無期懲役を言い渡した。
 木村被告は道夫さんへの殺意を否定したが、判決は「腹に相当深い刺し傷を負わせた。抵抗した際の傷もあることから、強い力で多数回攻撃したと認められる」と殺意を認定した。
 その上で、突然襲われて生涯を終えた道夫さんの無念は察するに余りあるとし、「韓国にも妻子を持ち、送金する金を得るため安易に強盗に及んでおり、身勝手だ」と木村被告を批判した。(2011/11/18-19:11)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011111800875