東京都立川市の警備会社「日月警備保障」立川営業所から約6億円が奪われた事件で、容疑者グループが営業所内の間取りを記したメモを所持していたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁立川署捜査本部はグループのリーダーとみられる元指定暴力団山口組系組員、小沢秀人容疑者(42)=強盗傷害容疑などで逮捕=が入手した内部情報を基にメモを作成したとみている。
捜査関係者によると、実行役とされる渡辺豊被告(41)=強盗傷害罪などで起訴=が「金庫やドア、窓などの位置が分かるメモを持っていた」と供述したという。「メモは捨てた」とも供述し、発見されていない。
また、小沢容疑者がリーダー格の一人とされる藤沢千秋被告(41)=同=に対し▽営業所の腰高窓が壊れている▽夜間は警備員が1人▽多額の現金がある--との情報を伝えていたことも新たに判明。捜査本部は小沢容疑者の情報の入手方法を追及している。【山本太一、内橋寿明】
毎日新聞 2011年9月10日 2時30分(最終更新 9月10日 3時14分)
「強盗できるヤツ探せ」6億強奪で元組員
東京都立川市の警備会社「日月警備保障」立川営業所から現金約6億円が奪われた事件で、元山口組系暴力団組員・小沢秀人容疑者(42)(強盗傷害容疑などで逮捕)が、首謀者の一人の藤沢千秋被告(41)(強盗傷害などの罪で起訴)らに対し、「もうかる話がある。強盗ができるやつを探せ」などと指示していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は同営業所の内部情報を入手した小沢容疑者が犯行を立案したとみて調べている。
捜査関係者によると、小沢容疑者は、同営業所の警備態勢などに関する情報を入手したとみられ、藤沢被告らに対し、こうした情報を伝えた上で、実行犯を集めるよう指示していたという。実行犯の一人の渡辺豊被告(41)(同)は同庁の調べに対し、犯行前に同営業所内の金庫の位置が描かれた見取り図を見せられたと供述しており、小沢容疑者の入手した情報を基に犯行が計画されたとみられる。
(2011年9月11日08時58分 読売新聞)