宮城県は19日、同県角田市で捕獲された野生のイノシシの肉から、国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の4倍以上の放射性セシウムを検出したと発表した。県内で野生鳥獣から放射性物質が検出されたのは初めて。
県によると、イノシシは角田市から駆除の依頼を受けた地元猟友会のメンバーが7日、市内の山間部で捕獲。猟友会を通じて民間の機関に検査を要請したところ、1キログラム当たり2200ベクレルのセシウムを検出した。
県は当面、野生鳥獣の肉を食べないよう県内全域に通知する。
2011/08/19 21:22 【共同通信】
野生イノシシからセシウム 宮城県
2011.8.19 21:33
宮城県は19日、同県角田市内で捕獲された野生イノシシの肉から、1キロ当たり2200ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
有害駆除のため7日に山間部で捕獲されたイノシシで、捕獲者の要請で県猟友会が16日に検査機関に検査を依頼し、判明した。
食肉の放射性セシウムの暫定基準値は1キロ当たり500ベクレルとなっており、県は野生の鳥獣を食用にすることは控えるよう呼びかけている。
有害駆除されたイノシシは通常、駆除の主体である自治体や捕獲者が処分しており、市場に流通することはないという。