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2011/08/19

気象庁、「今回の地震は3月の巨大地震の余震と見られる。余震は多い時期と少ない時期を繰り返しながら、長期間にわたって続くため、今後も強い揺れを伴う余震のおそれがある。東北と関東の太平洋沿岸だけでなく、広い範囲で揺れの強い地震に引き続き注意してほしい」

8月19日午後2時36分、宮城県・福島県の一部で震度5弱の地震観測


8月19日午後2時36分、宮城県と福島県の一部で震度5弱の地震が観測された。
震源地は福島県沖、牡鹿半島の南南東80kmで、深さは20km。
地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定される。
気象庁は宮城県、福島県に一時、津波注意報を発令した。



震度5弱 周辺の原発に異常なし
8月19日 15時15分
東京電力によりますと、この地震で、福島第一原子力発電所で今のところ、異常を知らせる情報は入っていないということです。また、外部電源に異常はなく、原子炉への注水は継続し、今のところ、原発周辺の放射線量を計測しているモニタリングポストの値には変化はないということです。経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、福島県にある東京電力の福島第二原子力発電所と、宮城県にある東北電力の女川原発、それに、茨城県にある日本原子力発電の東海第二原発は、いずれも運転を停止していて、今のところ、異常を知らせる情報はないということです。青森県東通村にある、東北電力の東通原子力発電所は、定期検査中で運転していませんが、東北電力によりますと、今のところ、この地震による被害や異常の情報は入っていないということです。また、日本原燃青森本部によりますと、青森県六ヶ所村の再処理施設では、今のところ、この地震による被害や異常の報告は入っていないということです。



宮城・福島 津波注意報解除
8月19日 15時26分
19日午後2時半すぎ、福島県沖で地震があり、宮城県と福島県で震度5弱の揺れを観測しました。気象庁は、宮城県と福島県の沿岸に津波注意報を出しましたが、津波が観測されていないことから、午後3時15分に注意報をすべて解除しました。

19日午後2時36分ごろ、福島県沖で地震があり、気象庁は、午後2時38分に宮城県と福島県の沿岸に津波注意報を出しました。その後、津波は観測されず、気象庁は、午後3時15分に津波注意報をすべて解除しました。

この地震で、▽宮城県石巻市や美里町、蔵王町、福島県相馬市、須賀川市、二本松市、楢葉町、新地町、それに天栄村で震度5弱の揺れを観測したほか、▽仙台市青葉区や福島市、岩手県一関市、茨城県日立市、それに栃木県大田原市などで震度4の揺れを観測しました。また、北海道から近畿にかけての広い範囲で震度3から1の揺れを観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は福島県沖で震源の深さは20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.8と推定されています。気象庁は、「今回の地震は3月の巨大地震の余震と見られる。余震は多い時期と少ない時期を繰り返しながら、長期間にわたって続くため、今後も強い揺れを伴う余震のおそれがある。東北と関東の太平洋沿岸だけでなく、広い範囲で揺れの強い地震に引き続き注意してほしい」と呼びかけています。





【地震】福島第一原子力発電所の状況(19日午後3時現在)
2011年8月19日(金) 21時05分
 東京電力が19日午後3時現在として発表した福島第一原子力発電所の状況は以下の通り。

・8月19日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへの移送を再開。同日午後1時、移送を終了。

・8月19日午後2時、水処理装置において、セシウム吸着装置から除染装置への処理ラインと第二セシウム吸着装置の処理ラインの並列運転に移行するため、水処理装置を停止。

・8月19日午後2時46分頃、福島県沖を震源とするM6.8の地震が発生。地震後の状況は以下の通り。

・各号機とも主要パラメータに異常なし。
・外部電源、原子炉注水、窒素封入、使用済燃料プールの冷却等に異常なし
《RBB TODAY》