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2011/08/28

3月15日の4号機水素爆発=3号機の蒸気を逃がす「ベント」の際に4号機側に水素が流入したことを裏付ける痕跡

3号機から水素流入の痕跡 3月の4号機の爆発
 福島第1原発4号機で3月15日に起きた水素爆発で、東京電力は28日までに、隣接する3号機の蒸気を逃がす「ベント」の際に4号機側に水素が流入したことを裏付ける痕跡を見つけたと発表した。

 3号機と4号機の排気管は、共通の排気筒に入る手前で合流している。東電は、この合流地点から4号機の原子炉建屋までの配管にあるフィルターの放射線量を今月25日に測定。合流地点に最も近い部分は毎時6・7ミリシーベルトと高かったが、4号機建屋に近づくにつれて同0・5ミリシーベルト、同0・1ミリシーベルトと低くなっていた。

2011/08/28 20:48 【共同通信】





東日本大震災:福島第1原発事故 4号機爆発「3号機排気で」裏付け 東電が配管調査
 東京電力は27日、福島第1原発4号機の原子炉建屋内のガスを外に逃がす配管周辺の線量を調べた結果を発表した。

 建屋側よりも外につながる側の方が線量が高く、これは3月15日に同建屋で起きた爆発の原因が、3号機から排気された放射性物質を含むガスが4号機側に逆流したことによるとする東電の推定を裏付けるという。

 東電は25日、4号機原子炉建屋にある非常用配管の放射能除去フィルターの線量を計測した。2列からなり、内側はいずれも毎時約0・1ミリシーベルトだったのに対し、3号機の配管につながる外側では約5・5~6・7ミリシーベルトと高かった。

 4号機は被災時には定期検査中だったが、爆発が起きた。原因を調べる中で、排気筒を共有する3号機から、水素や放射性物質を含む排気が4号機に逆流し、建屋内にたまって水素爆発を起こしたと推定されている。【関東晋慈】

毎日新聞 2011年8月28日 東京朝刊





4号機の爆発、3号機から水素流入か フィルターに逆流の痕跡
2011.8.27 21:31
 東京電力は27日、福島第1原発4号機にある換気用配管のフィルター部分の放射線量を計測したところ、3号機側から放射性物質を含む気体が4号機側に逆流したとみられる痕跡が見つかったと発表した。

 東電は4号機の爆発原因として、3号機で発生した水素が4号機の原子炉建屋に流入したためと推測しており、「3号機から流れ込んだ可能性が高まった」としている。

 東電によると、25日にフィルター表面の放射線量を計測したところ、3号機側が毎時約6・7ミリシーベルトと高く、4号機側は毎時約0・1ミリシーベルト程度だった。東電は放射性物質を含んだ気体が、3号機から4号機側に流れた証拠としている。

 水素は核燃料が損傷すると発生するが、4号機は震災当時、定期検査中のため原子炉内に核燃料はなかった。燃料貯蔵プールの核燃料もほぼ健全な状態で保たれており、4号機で水素が発生したとは考えにくく、東電が爆発の原因を調べていた。