東京電力福島第1原発事故の発生直後の3月12日未明、放射性物質が原発の海側に向かうことを示す「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)の予測図が首相官邸に届けられていたことが19日、分かった。民主党の川内博史衆院科学技術特別委員長や政府関係者が明らかにした。
川内氏らによると、予測図は3月12日午前1時12分、経済産業省原子力安全・保安院からファクスで送信された。第1原発1号機で格納容器の蒸気を外部に放出する「ベント」を行った場合、同3時から同6時までの間、放射性物質が全て海に向かうことを示す内容だった。
3月12日朝に首相は第1原発を視察。SPEEDIの予測図は住民には長く公表されなかったものの、首相の視察前に放射性物質の流れを知るため利用されたのではないかとの疑念の声もある。川内氏は「首相はSPEEDIを自分のために使い、住民のためには使わなかったのではないか」と話している。(2011/05/19-22:16)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011051901007
外部被ばくによる実効線量
日時=2011/03/12 03:00 - 2011/03/12 06:00 の積算値
ベント仮想事故1号機
http://www.nisa.meti.go.jp/earthquake/speedi/erc/02-03120112.pdf
(上記PDF掲載場所)
経済産業省
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による計算結果について
公表日 平成23年5月3日(火)
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の計算結果について
原子力災害対策本部事務局(原子力安全・保安院)におけるSPEEDI計算図形一覧(平成23年3月11日~16日)
福島第一原発1号機ベントと菅総理の原発視察
2011/03/12
平成23年3月12日(土)午前2-内閣官房長官記者会見
耳コピ文責nkdm4
長官の前文は省略。
枝野官房長官
私からご報告を3点させていただきます。
まず一点は、当事者である東京電力および経済産業大臣からも発表を致しておりますが、福島第一原子力発電所について、原子炉格納容器の圧力が高まっているおそれがあることから、原子炉格納容器の健全性を確保するため、内部の圧力を放出する措置を講ずる必要があるとの判断に至ったとの報告を東京電力より受けました。経済産業大臣とも御相談をいたしましたが安全を確保する上でやむを得ない措置であると考えるものであります。
この作業に伴い、原子炉格納容器内の放射能物質が大気に放出される可能性がありますが、事前の評価ではその量は微量とみられており、海側に吹いている風向きも考慮すると現在取られている発電所から3キロ以内の避難、10キロ以内での屋内待機の措置により住民の皆さまの安全は十分に確保されており、落ち付いて対処頂きたいと思います。
既に21時23分に菅総理が発した避難指示に沿って、半径三キロメートルの地区の避難は完了を致しました。
この避難指示の内容に変更はありません。従って、現地の住民の方々は自衛隊、警察、自治体などの指示に冷静に従って頂きたいと思います。
モニタリングカーの測定によると、現時点で放射性物質の施設外への漏洩は確認をされておりません。先ほどの措置のとられた後もしっかりと放射性物質の測定を定期的に行い、その情報については、ほぼ直ちにと言っていいようなタイミングで経産省及び官邸に届けて頂くよう指示を致しております。
なお、現地は24時ちょうど前後に池田経済産業副大臣が現地に到着をいたしております。現在、支援体制を池田副大臣の陣頭指揮の下、全力で整えております。不確実な情報に惑わされることなく、確実な情報に従って行動するようお願いを致します。
(00:03:46) 二つ目に、今回の災害の状況、実態をいち早く把握をする為、特に、ただいまの原子力発電所の事態についてしっかりと把握することも含めて、明日の朝、総理自ら現地を訪れることとしたい、失礼いたしました。日付変わっておりますので、本日の早朝、陽が上がりましたら総理自らヘリコプターにて現地を訪ねるということで、今、最終的な調整をいたしております。
6時に官邸のヘリポートを出まして、福島のただいまの原子力発電所、ここは現地に降りれるという方向(報告?)でございます。そして、更に、上空から海岸部の被災状況を直接把握をした上で、10時50分に官邸に戻る、こういう予定で朝一番、総理自らヘリコプターによって被災状況を直接把握をするという行動をとると言う最終調整を致しております。
確定し詳細が決まりましたら、張り出しという形でお報せすることになるかと思います。
(00:05:22) 三つ目でございます。夜間も救難活動は全力で行っておりますが、本日の夜が明けまして救難状況、そして被災状況の整理をしたうえで、明朝は朝8時30分に総理は現地の視察をして頂いておりますが、緊急災害対策本部、並びに原子力災害対策本部を明日の朝8時半、招集を致します。私からは以上でございます。
(00:06:08)
共同通信
総理が原発を視察される時というのは、既にもう原発での大気への作業というのはやってるんですか。
枝野官房長官
はい。
記者
大気への作業というのは何時頃やるんですか
枝野
これは東京電力が技術的な点、含めて、最終的な調整をする話でありますが、これを行う前にしっかりと国民の皆さんに予めご報告しなければならない、いうことを東京電力のほうに要請というより指示をいたしまして、それでこの時間に経済産業省及び官邸でご報告しましたので、そんなに遠くない時間になると思っております。
毎日新聞
総理の上空からの視察というのは、福島よりも以北に行かれるんでしょうか
枝野
今、ぎりぎりの日程の組みをやっているところでおりますが、出来るだけ北の方まで上がりたい。仙台沖ぐらいまでは行けるのではないだろうかという状況ですが、正確にはまだ確定はしておりません。
記者
それからもう一点、原発の話なんですけども、大気放出しなくちゃいけなくなったというのは、バッテリーが間に合わなかったという事なのか、間に合わなかったとしたらその原因はどうしてなんでしょうか。
枝野
詳細は技術的なこともございますので、経済産業省において東京電力ならびに原子力安全保安院と共に報告をさせていただいているところでございます。
(00:07:56)
テレビ朝日
風向きによって海側に行けば問題ないという事なんですが、これ、仮に風向きが変わって住民がいる方にいった場合に、健康への被害というのはどの程度のものですか。
枝野
現時点では、当面、西または北西の風、で、かなり安定した状況であろうということは気象庁からも報告を受けています。
記者
その場合、風向きが住民の方にいった場合の健康被害というのは
枝野
基本的には、そもそも、放射性物質の量が微量とみられる、ということがその評価の基本であります。それに加えて、風向きということもある。ということが、そういった意味ではプラス面のもう一つの要素であるという事でございます。
総理自ら、発電所そのもののすぐ側まで明日、視察に行くと言う調整をしているという状況でその点については、ご認識いただけるのではないかと思っております。
読売新聞
総理が福島原発に到着する時間帯はいつ頃を想定されているんでしょうか。
枝野
1時間半強ぐらいかかるのではないか、1時間半にプラスアルファぐらいかかるのではないかと思っておりますが、今まさにフライト計画等、詳細を詰めている状況でございます。
(00:09:27)
記者
現地ではどのような視察をされるのでしょうか。
枝野
まさに総理はこうした技術も含めて専門的な素養をお持ちでございます。
この間も具体的にいろんな報告を受けながらやっております。現地では、炉の状況その他ですね、具体的な説明を現地の当事者、専門家から受けるものと思っております。
所属聞きとれず
記者
多くの国民はこの会見、明日の朝、観ると思うんですが、二日目を迎えた国民に対してメッセージをお願いします。
枝野
本当に明治以来、以降では最大の規模の日本を襲った地震ということであります。
大きな被害が出て、残念ながら多くの方々が亡くなられているという状況であります。亡くなられた方のご冥福をお祈りし被災された方にお見舞いを申し上げるとともに、政府の持てる力、総力を既に発揮して救済救援活動にすでに取り組んでおります。大変厳しい状況の中で、二日目の朝を迎えられてる方が多々おられると思いますが、全力を挙げて政府として救援に取り組んでおりますので是非冷静な対応の元で自らの安全を確保する努力、そして地域の皆さん、ご近所の皆さん、ご家族の皆さんとの連携・協力助け合いの中でこうした状況を乗りきる努力をお願いを申し上げるとともに、重ねて政府としては持ちうる能力の最大限の力を発揮するそういった状況で既に対応を致しております。
(00:11:26)
記者
原発の話にちょっと戻るんですが、先ほど1時40分に出された発表資料で、予測の時間帯が書かれてまして、27時20分に原子炉格納容器設計最高圧に到達。原子炉格納容器ベントにより放射性物質が放出される。という、ここには何時っていう風に書かれていないんですけども、これは、3時20分発(?)と思うんですが、この辺の説明をちょっとして頂きたい…。
枝野
それは多分、原子力保安院が可能性をお示しをしたものだろうという風に思っておりますが、そうした可能性の前提も含めて、実際にベントを開けるという段階よりも前に、ちゃんときちっとご説明申し上げなければいけないということで、3時で、経産省と私のほうとで発表すると言う事でございますので、具体的な詳細な時間は、まさに現場の作業の手順、段取り等によりますので若干のズレが在り得るかと思いますが、そう遠くない時間に圧力を下げる措置に着手するものと思っております。
記者
ということは、現時点では○○(努力?)がすすんでいるということではないと…。
枝野
少なくとも発表してからにしてくれという事は要請というよりはかなり指示に近い形で東京電力のほうにはもう伝えてあります。経産省、そして私のほうでもう発表致しましたので、作業の手順に必要ならば入っていてもおかしくはないと思います。
テレビ朝日
その原発の件なんですが、現在の復旧に向けた作業状況、例えば電源車が何台来るだとか、復旧するんであれば、目処があるんであればその目処を…
枝野
電源車はそうした電源を使うことでですね、対応をするための一部は作業に入っていると言う報告は受けております。詳細は経済産業省、保安院のほうにお尋ね頂ければと思います。
(00:13:38)
産経新聞
原発に行くということなんですけれども、これはそもそも総理の発案なのか、それともどういった経緯で(持ちあがった?)話なんでしょうか。
枝野
総理ご自身も、まさに安全確保の為の止むを得ない措置であるという事の中ではありますが、まさに自らその安全性含めてですね、しっかりと把握をしなければならない。それから現地の状況もいろいろな状況は入って当然来ております。ヘリコプター、自衛隊や警察、消防等の状況も入って来てはおりますが、是非直接把握をした上で、対応の陣頭指揮をとらなければいけないという強い思いが、総理のほうにあるということであります。
記者
現地ではですね、東電の職員含め、警察消防等ですね、緊迫した状況にあると思うんですけども、総理が行くことによってそうした対応に支障がきたすという懸念というのは…
枝野
従って、福島の原発以外のところは上空からの視察という計画をたてております。
記者
福島の原発は総理が行っても、つまりいろんな人員を割かれると思うんですけど、総理が行くことで。それは特に問題がないんでしょうか。
枝野
基本的には、これは具体的な警護の関係の話になってしまいますので余り詳細に話すべきではありませんが、基本的には、現地の受け入れ、基本的にお会いになれるのは、現に原子力発電所の保安をしている担当のところの人しかいないところでありますので、警備にしても対応にしても逆に言うと、そういった所なので、きちっと状況の把握の為に必要な対応だけで足りるという事で、実際に経産大臣、保安院、東京電力などとご相談をして、ご迷惑、逆にその事、行くことによるご迷惑がないという判断を致しました。
朝日新聞
まず一点が、今回の総理の視察ですね、視察にかかる時間が約4時間という事ですが、その間またですね、余震、大規模な余震等があった場合の対応について総理が不在という事に対するリスクはどのように考えているのかというのがまず一点と、もう一点は原発…まずその点から
枝野
当然のことながら私が官房長官として明日の8時半の緊急災害対策本部については私の下で開かせて頂きます。
因みに原子力災害対策本部のほうは副本部長が、海江田経産大臣でありますので海江田経産大臣が責任者という事で開きます。そうしたことで情報の収集、整理、それによる各省間の調整は私や海江田大臣の下でしっかりと行います。
また勿論、様々なリスクが常にあるわけでありますが、今、この甚大な被害の状況と云う事が分っている状況で、その甚大な被害の状況そのものをですね、出来るだけ直接認識をして、特に海岸部の情報が必ずしもこれはメディアの皆さんもそうだと思いますが、充分に把握できない状況の中にありますので、総理自らそうした状況を出来るだけ早く、直接に把握をすることで、その後の対応には大きな力になるのではないか、こういう判断であります。
記者
福島県ですね、南相馬市が防衛省の報告なんだと思いますけど、1800世帯が壊滅状態であると、防衛省のほうからもう既に官房長官に報告があったということと、1800世帯が壊滅状態であるというのは、かなり相当な人的被害が想定されるんですが、その点について官房長官の…(聞きとれず)ますでしょうか。
枝野
具体的な報告は当該地域についても、報道より前に頂いております。
そうした点も含めてですね、大変大きな被害が発生をしているというなかで、少しでも今救援を待っていらっしゃる皆さん、或いは避難所等に寒い不安な夜を過ごしていらっしゃる皆さんに対して、一刻も早く、最大限の支援をして参りたいという風に思っています。
日経新聞
原子炉の圧力を下げると言う事は、炉内の蒸気を…(聞きとれず)
枝野
技術的なところは経済産業省のほうで保安院や東京電力含めてご説明申し上げると思います。
時事通信社
総理の視察はこちらからどういった職員が同行し何人ぐらいの規模を想定している…
枝野
大きな航空機、ヘリコプターは物資の輸送、それから救援活動に使いますので、そんなに多くない人数になるという風に思っております。
読売新聞
警察庁等発表されてるんだとは思うんですが、現時点での死者、行方不明者の数を把握されてる
枝野
それは警察庁と消防庁におたずねに下さい。
中国新聞
先ほどの、基本的には放射性物質は微量であるという判断ということですけど、例えば人によって放射線への感受性は違うといわれてるんですが、それは一定程度の科学的根拠に基づいてこういう措置をとられる、或いは総理が行かれる…
枝野
(枝野氏の横で控えている誰かに向って)委員長だよね?さっき…
(記者に向かって)原子力安全委員会の委員長、第三者的な立場の方にも官邸に入って頂いて、直接状況を共有して頂いて、そのうえでご意見を頂いています。
==会見終了==
時事通信 2011年3月28日
「原子力勉強したい」と首相=班目氏が明かす-震災翌日の原発視察
原子力安全委員会の班目春樹委員長は28日午後の参院予算委員会で、菅直人首相が東日本大震災の発生翌日の12日早朝に福島第1原発を視察したことについて、「首相が『原子力について少し勉強したい』ということで私が同行した」と述べ、首相の判断であることを明らかにした。自民党の佐藤ゆかり氏への答弁。
首相は12日午前7時すぎにヘリで第1原発に降り立ち、1時間弱滞在し、職員らから状況の説明を受けた。同日午後3時半ごろに1号機で爆発が起きており、首相の視察で現場の初動対応が遅れたとの指摘もある。これに関し、班目委員長は「現地において、特に首相が行ったことによって混乱があったとは承知していない」と述べた。
原発事故への対応に追われる中、首相は16日、笹森清内閣特別顧問に「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」と話している。(2011/03/28-14:36)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011032800484
毎日新聞のほぼ官邸広報記事 2011年4月4日
福島第1原発:東電、ベント着手遅れ 首相「おれが話す」
大地震発生を受け、国民に向け呼びかける菅直人首相=首相官邸で2011年3月11日、藤井太郎撮影 東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京電力福島第1原発の視察に向かった。秘書官らは「指揮官が官邸を不在にすると、後で批判される」と引き留めたが、決断は揺るがなかった。
「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。
第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。
首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。
1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の遅れは、なぜ起きたのか。
◆ ◆
11日、東電の勝俣恒久会長は滞在先の北京で震災の一報を知る。心配する同行者に「情報がない」と漏らし顔をゆがめた。衛星携帯で本店と連絡を取り続けたが、帰国できたのは翌12日。清水正孝社長も出張先の関西から帰京できない。東電はトップ不在のまま対策本部を置く。
一方、官邸の緊急災害対策本部。当初、直接東電とやりとりするのではなく経済産業省の原子力安全・保安院を窓口にした。「原子炉は現状では大丈夫です」。保安院は東電の見立てを報告した。
しかし、事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。
11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。
官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはあるが、日本の原発で前例はない。放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。
「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。
翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。
「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。
事故を防ぐための備えは考えられていた。しかし、それでも起きた時にどう対応できるか。班目委員長は取材に「自分の不明を恥じる」と言ったうえで、こう述べた。「その備えが足りなかった」
◆
東日本大震災から人も国も再び立ち上がるには何が必要なのか。教訓を得るというには重すぎる出来事を後世にどう伝えればいいのか。あらゆる現場を見つめ直し、長い時間をかけて考え続けなければならない。随時掲載する「検証 大震災」の初回は、かつてない原発の大事故に政府や東電が当初どう対処したのかを報告する。【震災検証取材班】
毎日新聞 2011年4月4日 2時33分(最終更新 4月4日 14時56分)
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震について
平成23年3月12日(2:30)現在
緊急災害対策本部
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120230.pdf
平成23年3月12日
経済産業省 原子力安全・保安院
地震被害情報(第10報) (3月12日午前4時30現在)
http://www.meti.go.jp/press/20110312003/20110312003.pdf
地震被害情報(第11報) (3月12日午前7時00分現在)
http://www.meti.go.jp/press/20110312004/20110312004.pdf
地震被害情報(第12報)(3月12日午前9時30分現在)
http://www.meti.go.jp/press/20110312005/20110312005.pdf
地震被害情報(第13報) (3月12日午前11時00分現在)
http://www.meti.go.jp/press/20110312007/20110312007.pdf