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2011/05/02

敦賀原発2号機で、一次冷却水に含まれる放射性物質の濃度が上昇。

敦賀原発、放射性物質漏れた疑い

 福井県敦賀市にある日本原子力発電の敦賀原発2号機で、一次冷却水に含まれる放射性物質の濃度が上昇していることが分かり、日本原電は原子炉を停止して調べることにしています。

 日本原電によりますと2日午後1時ごろ、敦賀原発2号機で週1回実施している一次冷却水のサンプル検査の結果、放射性物質の濃度が上昇していることが確認されました。

 燃料を覆う被覆管に小さな穴ができて、そこから放射性物質が漏れた疑いがあるということです。

 日本原電は早ければ3日にも原子炉を手動で停止して、193本ある燃料棒を1本ずつ取り出し、穴のあいたものを特定することにしていて、新しいものと取り換えた後に運転を再開する方針です。

 2号機が試運転段階だった1986年にも一度同じ現象が起きたということで、外部への影響はないとしています。(02日19:39)



敦賀原発2号機で燃料漏れか 放射性物質の濃度上昇
 日本原子力発電は2日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)で、1次冷却水の放射性物質の濃度が前回測定値より大きく上昇したと発表した。燃料から放射性物質が漏れた疑いがあり、同社は原子炉を手動停止して原因を調べる。周辺環境への影響はないとしている。

 日本原電によると、濃度上昇が確認されたのはヨウ素133と希ガス。4月26日の前回測定時は1立方センチ当たりヨウ素133が2・1ベクレル、希ガスが5・2ベクレルだったが、2日の測定では4・2ベクレル、3900ベクレルにそれぞれ上昇した。炉心にある燃料棒の被覆管に微小な穴(ピンホール)が開くなど、損傷した恐れがあるとみている。

 原子炉等規制法に基づき同社は、ヨウ素131が4万ベクレルに達すると原子炉を止めると規定。2日の数値はこれを大きく下回っているが、福島第1原発事故を受け、慎重を期したという。

 同社は3日のヨウ素131の測定結果をみて停止時期を判断、停止までは測定回数を週1回から1日1回に増やして監視する。

 2号機の次回定期検査は9月2日からの予定だった。

2011/05/02 21:46 【共同通信】





敦賀原発2号機が運転停止へ 1次冷却水で放射能濃度上昇
2011.5.2 19:34
 日本原子力発電は2日、運転中の敦賀原子力発電所2号機(福井県敦賀市、出力116万キロワット)の1次冷却水の放射性物質(放射能)濃度が上昇していると発表した。規制値を大幅に下回る値だが、核燃料から漏れだしている疑いがあるとして今後、原子炉の運転を停止して調べる。同社では、東海第2原発が地震で、敦賀原発1号機が定期点検でそれぞれ停止中。両機が再開しないままだと保有するすべての原発が停止することになる。

 敦賀原発2号機では、前回調査(4月26日)と比べて1次冷却水中の放射性ヨウ素133の濃度が2倍の1立方センチメートルあたり4・2ベクレル、希ガスが750倍の同3900ベクレルあった。規制値は放射性ヨウ素133が対象で同4万ベクレルまでとされ、今回の検出値は1万分の1となる。

 ただ、同社は核燃料の被覆管に何らかの損傷があるとみており、週1回の放射能の測定を毎日にし、状況を監視し続けたうえで原子炉の運転も停止する方針。そのうえで損傷個所を特定する。停止時期は未定としている。

 同機は、加圧水型軽水炉(PWR)。原子炉で熱された1次冷却水が配管を介して2次冷却水を加熱、蒸気を発生させて発電タービンを回す仕組み。同機は193体の燃料を昨年2月に装荷し、7月から燃焼させている。