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2011/04/05

WHO 「水道水汚染について」 

水道水汚染について 更新: 2011年3月31日 (ジュネーブ時間)

日本で水道水を飲んでもよいか?

http://www.who.or.jp/index_files/FAQ_Drinking_tapwater_JP.pdf









水の基準値、国際機関でも違いあり 日本は厳格
2011.4.5 00:47
 東京電力福島第1原子力発電所の事故で、各地の浄水場などの水から厚生労働省が設定した「暫定基準値」を超える放射性物質の検出が相次いだ。検出値は徐々に下がっているが、消費者の不安は解消されていない。国際機関によって規制基準の数値が異なっていることも不安を増幅させているようだ。(豊吉広英)

 ■“日常”か否か

 浄水場から最も多く検出されている放射性物質は放射性ヨウ素だ。暫定基準値では、1リットル当たり100ベクレル以上で乳児の、300ベクレル以上で乳児以外の摂取制限を検討するよう定めている。

 世界保健機関(WHO)が定める「飲料水水質ガイドライン」では、日本の暫定基準値の30分の1に当たる水1リットル当たり10ベクレルが規制値。かなり厳しい数字だ。

 WHO西太平洋地域事務局の小川尚氏は、この数値を「日常では水からヨウ素がほとんど検出されないことを前提にした厳しいものであり、原発事故などの緊急時に適用するものではない」と説明。「上限値の水をずっと飲み続けたら、数万人に1人は何らかのリスクが生じ始める程度」というのがWHOの見解だ。

 一方、“非日常”を想定した基準もある。国際原子力機関(IAEA)の国際ガイドラインは、日本の暫定基準値の10倍に当たる飲料水1リットル当たり3000ベクレル以上を提示している。

 ただ、IAEAは飲料水によるヨウ素の被曝(ひばく)量は年間10ミリシーベルトを超えないようにとも勧告。3000ベクレルの水を1年間毎日、1リットルずつ飲み続けた場合は年間24ミリシーベルトになってしまう。小川氏は「あくまでも一時的な緊急時の初期に、対応を促す基準を示したライン。いずれ数値は下がることを想定してれる」と説明している。

 ■大人も「乳児」基準

 これほど基準値に差がある中で厚労省の暫定基準値は何を基に決まったのか。

 「本来の計算上の摂取上限は、大人は現状の4倍以上に当たる1270ベクレルで、幼児は424ベクレル、乳児は322ベクレル」。暫定基準値の基となる原子力防災指針を策定した原子力安全委員会は内情をこう明かす。

 同委員会によると、計算上の基本は、国際放射線防護委員会(ICRP)の「甲状腺に与える影響を考慮した放射性ヨウ素の規制値は年間50ミリシーベルト」という勧告。同委員会は、ヨウ素の影響を受けやすい飲料水▽牛乳・乳製品▽野菜類-の3種類を基準が必要な食品群と指定。それぞれ年間約11ミリシーベルトを上限に、日本人の平均的な1日の水の摂取量やヨウ素の半減期が8日で、体内で減衰することなどを考慮し、「大人1270ベクレル、幼児424ベクレル、乳児322ベクレル」という計算値がはじき出されたという。

 委員会事務局は「このうち最も厳しい値になっている乳児の計算値を大人に適用したものが暫定基準値だ」と説明。乳児については、消費者の健康保護や食品の公正な貿易確保を目的としたWHOと国連食糧農業機関(FAO)による政府間機関「コーデックス委員会」が1年間の上限を100ベクレルとしており、これに準拠した。

 ■WHOも「問題なし」

 ただ、コーデックス委員会は平常時の国際取引が前提であることから「設定は大変厳しい」と小川氏。

 厚労省によると、同委員会の基準は、水以外の食品も日本の暫定基準値より厳格な基準がみられるが、厚労省は「日本人1人あたりの摂取量も考慮している」と暫定基準値の妥当性を主張している。

 小川氏は「日本はリスクを避けるために、基準に大きな余裕を見ている。WHOとしても現状の日本の水道水に問題はないとみている」としている。