福島第一原発の事故について、原子力安全・保安院は、原発事故として最悪の「レベル7」に相当すると発表しました。「レベル7」とはどういうものなのでしょうか。
IAEA=国際原子力機関が定める「事故評価尺度」は、レベル0からレベル7まで8段階あります。これを踏まえたうえで、政府は当初、地震発生翌日に1号機の原子炉建屋が水素爆発を起こして放射性物質が漏れたことなどを受け、その時は「レベル4」としました。
18日には、冷却機能が失われたことで炉心が深刻な状況に陥ったことや、放射性物質の流出が止まらないことなどから「レベル5」に引き上げました。
そして、事故から1カ月たった12日、大気汚染の広がりや周辺住民の生活への深刻な影響が長期化していることから、最も深刻な「レベル7」に引き上げました。形態こそ違うものの、史上最悪の事故とされた旧ソビエトのチェルノブイリ原発事故と同じレベルです。
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