ページ

2011/04/08

青森県から茨城県にかけての太平洋側の原子力関連施設、非常用ディーゼル発電機などで稼働を続ける

原発施設 非常電源などで稼働
4月8日 4時13分
7日夜の大地震による停電の影響で、青森県から茨城県にかけての太平洋側の原子力関連施設では利用できる一部の外部電源や非常用のディーゼル発電機で使用済み燃料の冷却など施設の稼働を続けました。

経済産業省の原子力安全・保安院によりますと昨夜の地震で青森、岩手、秋田の全域、それに宮城の一部と山形の一部で停電しました。

青森県の東通原子力発電所では、地震に伴って一時外部電源がすべて遮断され、非常用のディーゼル発電機に切り替わりました。東通原発は、定期検査中ですべての燃料が使用済み燃料プールで保管されていて、その冷却に影響はないということです。

また六ヶ所村の再処理工場では、同じく外部電源が遮断され、非常用のディーゼル発電機で電気の供給が行われているということです。

宮城県の女川原子力発電所では、外部電源が1系統を残して遮断され、現在、この1系統で原子炉の冷却を続けているということです。一時、3基の使用済み燃料プールで冷却が止まりましたが、これまでに再開しているということです。今のところ放射線を計測するモニタリングポストの値に、異常はみられないということです。

東京電力の福島第一原子力発電所と福島第二原子力発電所では今回の地震のあと、計器のデータや放射線を計測するモニタリングポストの値に異常はみられないということです。

福島第一原発で行われている原子炉への注水作業や1号機で行われている窒素の注入作業は継続されているということです。

茨城県の東海第二原子力発電所では、今のところ異常はみられないということです。これらの原発は先月11日の震災のあとすべて運転を停止しています。

また東北電力の青森県の八戸と秋田県の秋田と能代の各火力発電所で、合わせて5基が運転を停止しているということです。