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2011/04/16

「どん底までいった。ほとんど制御不能のところまでいった」=細野原発担当補佐官

「原発ほぼ制御不能の所まで行った」細野補佐官
 細野豪志首相補佐官は16日午前のBS朝日の番組で、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生直後の状況について、「どん底までいった。ほとんど制御不能のところまでいった」と述べ、一時、かなり危機的な事態に陥っていたことを明らかにした。

 その上で、「少しずつだが、コントロールできるようになった。冷却機能の回復という大きな壁を乗り越えないといけない」と強調した。

(2011年4月16日13時49分 読売新聞)




細野氏、原発担当補佐官に=原子炉冷却が収束時期
2011年4月16日16時6分
 菅直人首相は16日までに、細野豪志首相補佐官の担当を、社会保障・税一体改革と国会対策から福島第1原発事故に変更した。細野氏は事故発生後、東京電力本社に設置された「原発事故対策統合連絡本部」に常駐しており、実態を踏まえた対応となった。

 細野氏の処遇をめぐっては、首相が公明党幹部に原発災害担当相で起用する意向を伝えていたが、同氏は同日のテレビ東京の番組で「単なるうわさだ」と語った。

 一方、原発の放射能漏れ事故が収束する時期に関し、同氏は番組で「(燃料プールの)使用済み核燃料を取り出したときではなく、もっと早い段階で(原子炉が)安定的に冷却ができた時点としたい。そこまでの過程を具体的に示せるよう、(東電が)今やっている」と説明。最終的な廃炉のめどについては「使用済み核燃料を全て取り出さない限り、できない。それまでには相当時間がかかる」との見通しを示した。 


[時事通信社]