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2011/04/29

文部科学省が表土を削らなくても利用時間を限れば安全とするなかで市が独自に取り組んだことに、ある女性は「市の勇み足だ。国がノーと言っているのに、なぜ、市だけが急ぐのか」と詰め寄った。

除去した表土を校庭に一時保管 郡山・処理場周辺
 福島第1原発事故で、高い放射線量が測定された小中学校などの校庭の表土除去を始めた郡山市は28日、除去した土をそれぞれの校庭で一時保管することを決めた。埋設する予定だった埋立処分場の周辺住民が反発したためで、理解が得られるまで搬送しない。除去作業は今後も予定通り行い、来月8日に終える。
 埋設処理を予定した市郊外の河内埋立処分場は、民家から約2キロ離れているが、27日夜に周辺住民を対象に行った説明会で「放射能の高い土を持ち込まないでほしい」「国の処分指針が決まってないのに率先してやるべきでない」などと反対意見が相次いだ。
 市によると、28日に国から校庭などで一時保管するよう指示があったという。市は、放射性物質が飛散しないように、のり面などを固める凝固剤を吹き付け、ブルーシートや土のうで覆って保管する。理解が得られれば処分場に搬送するが、国の処分指針が示されれば、その方針に従って処理する。


2011年04月29日金曜日





郡山市の校庭表土除去、見直しも 運搬先の住民猛反発
2011年4月28日10時37分
 放射性物質を除去する目的で、福島県郡山市が小中学校や保育所のグラウンドの表土を削り取る作業を始めたことに、土を運び込む予定だった処分場の付近住民が猛反発している。処分への理解が得られないため、市は新たな対応を迫られている。

 郡山市は市立の28施設で表土の除去をする予定で、27日は薫(かおる)小学校と鶴見坦(つるみだん)保育所で表土を削った。薫小学校では作業後、集めた表土を校庭に積み上げ、ブルーシートをかけた。削り取った土は同市逢瀬町河内の河内(こうず)埋立処分場に運び込むことを予定していた。

 ところが、この日夜に学校教育部長や生活環境部長らが参加して処分場付近の住民向けの説明会を開いたところ、集まった約80人から批判が続出。「地域に事前の説明なしで、なぜ物事を進めるのか」「バカにするな」「国や東京電力がやるべき問題で、市がやることではない」と、市の姿勢に怒りの声が上がった。

 市は安全性について「運ぶのは格別に高い汚染の土壌ではない」などと説明。だが、文部科学省が表土を削らなくても利用時間を限れば安全とするなかで市が独自に取り組んだことに、ある女性は「市の勇み足だ。国がノーと言っているのに、なぜ、市だけが急ぐのか」と詰め寄った。

 市側は「事前に説明をすればよかったと反省している」と頭を下げ、「みなさんの理解が得られないうちの強行突破はない」として、土を運び込まないことを約束した。

 市は28日、残りの26施設に加え、要望があった民間の幼稚園や保育所計38施設でも順次作業を進める方針は変えないことを確認。ただ、処分場への埋め立てのめどが立たなくなったことを受け、当面、除去した土の山に飛散を防ぐ樹脂を吹き付けて校庭に置いておくことを決めた。(斎藤健一郎)




校庭表土除去の処分予定地、住民から不満相次ぐ
 福島県郡山市は27日、福島第一原発事故で放射線量の数値が高かった小中学校の校庭などから除去した表土の処分予定地の住民に対し、緊急説明会を開いた。

 市内にある予定地の住民からは「事前に説明がなかった」などと不満の声が相次いだ。

 約100人の住民に対し、市幹部は「子供たちが安心して屋外活動を行えるようにするため」などと理由を説明。住民からは「住民の同意を得ていない」「子供はここにもいる」「ここは原発処理場ではない」などと反発の声が出た。市側は「単なる土と考え、事後説明になって申し訳ない」と謝罪し、説明会を再度開く考えを示した。

(2011年4月27日22時37分 読売新聞)