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2011/04/07

枝野幸男官房長官と玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)は7日午前、自民党本部を訪問

自民、1次補正予算の成立に協力 大震災対策で
 枝野幸男官房長官と玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)は7日午前、自民党本部に石破茂政調会長を訪ね、東日本大震災対策をめぐり会談した。枝野氏らは「災害臨時交付金」制度創設などを柱とする自民党の第1次緊急提言を2011年度1次補正予算案に反映させる考えを表明。石破氏は同予算案の早期成立に協力する考えを伝えた。

 民主党政権の閣僚が自民党本部を訪問するのは極めて異例。菅直人首相が模索する自民党との大連立に向け、関係構築を図る狙いとみられる。


 石破氏は会談後、1次補正予算案に関し「認識が一致するものであれば、当然協力する」と記者団に明言。枝野氏らの訪問について「自民党の災害への協力姿勢を強く認識した行動だ。政府の誠意の表れとして評価したい」と述べた。

 枝野氏は会談で、自民党が提言した被災者の当面の生活費や被災企業の再開資金などに使える「思いやり基金」の設置に関し「阪神大震災復興基金を踏まえて検討する」と回答。石破氏は「いつまでも検討していては、現場の状況に対応できない」と早期実現を求めた。

 義援金を早急に被災者に届けるよう自民党が求めていたことに対し、枝野氏は「被害が広範囲にわたり、関係者間の調整を急いでいる」と答えるにとどまった。

 石破氏は第2次提言を来週にも取りまとめ、首相官邸に提出すると説明。枝野氏らも歓迎し、今後も意見交換を続けることで一致した。

 首相は3月30日、自民党の谷垣禎一総裁から第1次提言を受け、枝野氏らに検討を指示していた。

2011/04/07 13:50 【共同通信】








2011年4月8日 06時00分 更新
原発問題 政府と認識共有と石破自民政調会長
 石破茂自民党政調会長は7日、枝野幸男官房長官、玄葉光一郎国家戦略担当大臣らと会談。その内容について、東京電力第一原発事故に対する認識については「農業者、漁業者、畜産農家に対する手立てはどうするのか、避難生活している人の不安にどのように対応するのかなど原発に対する認識はほとんど共有している」とし、玄葉国家戦略担当大臣の認識について「状況を正確に、危機感を持って認識されていると思う」とした。
また玄葉大臣から「さらに大きな問題になっていくとの表明があり、わたしも同じ認識だ」と危機感をもって対応していかなければならないとの認識を示した。
 また、石破政調会長は政府から被災者の方々が安心して暮らせるために仮設住宅の建設、ライフラインの復旧のための資材の調達など、被災者の生活建て直しに全力をあげるとの話があったと語ると共に、「政府の迅速な対応には評価したい」とし、「来週の早い時期に第二次提言をしたい」と語った。被災の自治体が自由に使える基金の創設についても強く要請していく考えだ。
また、仮設住宅の提供とともに雇用をどうするのか、被災者生活再建支援の重要性を確認した。

 このほか、農業関係では政府から「トリ、豚、牛が絶食災害で手をつけられない状況になっているとの危機感が示された」とし「生きている家畜に対する対応策を早急に示したい」と自民党としても家畜の保護対策をどうするか、早急に示す必要があるとした。