7日午後11時32分ごろ、東北地方で東日本大震災の余震とみられる強い地震があり、仙台市と宮城県栗原市で震度6強を観測し、北海道から中国地方の広い範囲で震度6弱~1の揺れを感じた。気象庁によると、震源地は宮城県・牡鹿半島の東約40キロで、震源の深さは約40キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4と推定される。この地震で気象庁は一時、宮城県沿岸に大震災発生時以来となる津波警報を発表し、青森、岩手、福島、茨城県の太平洋沿岸にも津波注意報を出した。
M7を超える余震は大震災が発生した3月11日以来で4回目。大震災後、余震域外の長野県北部や静岡県東部で6強の揺れを観測した地震はあったが、余震で6強を観測したのは初めて。
各地の主な震度は次の通り。
▽震度6強=宮城県栗原市、仙台市宮城野区
▽震度6弱=宮城県登米市、大崎市、名取市、岩沼市、塩釜市、東松島市、松島町、利府町、岩手県大船渡市、釜石市
▽震度5強=宮城県気仙沼市、南三陸町、亘理町、山元町、岩手県花巻市、盛岡市、青森県八戸市、秋田市、福島県二本松市、田村市、相馬市、飯舘村、南相馬市
▽震度5弱=岩手県宮古市、久慈市、青森県おいらせ町、福島市、福島県郡山市、双葉町、山形県新庄市、最上町
▽震度4=青森市、秋田県能代市、山形県鶴岡市、酒田市、北海道浦幌町、茨城県日立市、栃木県大田原市、埼玉県春日部市、千葉市中央区、新潟県加茂市
▽震度3=東京都千代田区、横浜市中区、甲府市、静岡県東伊豆町
毎日新聞 2011年4月7日 23時38分(最終更新 4月8日 2時21分)
宮城で震度6強 一時津波警報
4月8日 4時13分
7日夜遅く、宮城県沖を震源とする大きな地震があり、仙台市宮城野区と宮城県栗原市で震度6強の激しい揺れを観測しました。この地震で気象庁は、宮城県の沿岸に津波警報を、青森県から茨城県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を出しましたが、およそ1時間20分後にすべて解除しました。
7日夜11時32分ごろ、宮城県沖を震源とするマグニチュード7.4の大きな地震があり、仙台市宮城野区と宮城県栗原市で震度6強の激しい揺れを観測したほか、仙台市青葉区、仙台市若林区、宮城県登米市、大崎市、名取市、岩沼市、塩釜市、東松島市、美里町、涌谷町、蔵王町、川崎町、松島町、利府町、大衡村、岩手県大船渡市、釜石市、一関市、奥州市、それに矢巾町で震度6弱の揺れを観測しました。
また、東北の各地で震度5強や5弱の揺れを観測したほか、北海道から中国地方にかけての広い範囲で震度4から1の揺れを観測しました。
気象庁によりますと、震源の深さは40キロと推定され、先月11日に起きた巨大地震の余震とみられるということです。
この地震で気象庁は、宮城県の沿岸に津波警報を、青森県から茨城県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を出しましたが、およそ1時間20分後にすべて解除しました。
気象庁は、東北から関東にかけての広い範囲では、余震活動の活発な状態が続いており、今後も震度6弱や6強の揺れとなる余震が起きる可能性があるとして、これまでの地震で、揺れが大きかった地域では、土砂災害や住宅の倒壊などに警戒するよう呼びかけています。