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2011/04/13

「(福島第一原発の)周囲30キロ、場合によっては30キロ以上のところも、10年、20年住めないことになる。再び住み続けるのは不可能だ」

原発周辺「20年住めない」=菅首相が発言、その後否定
 菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、福島第1原発から半径30キロ圏内などの地域について「そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示した。松本氏が会談後に明らかにしたものだが、首相は同日夜、「私が言ったわけではない」と記者団に語った。

 松本氏によると、同氏は首相に対し、避難生活を強いられている周辺住民の移住先について、福島県の内陸部に5万~10万人規模の環境に配慮したエコタウンをつくることを提案。首相は賛意を示し、「中心部はドイツの田園都市などをモデルにしながら、再建を考えていかなければならない」と語った。

 ただ、松本氏はその後、「20年住めない」との発言について、「私の発言だ。首相は私と同じように臆測(認識)しているかもしれないが、首相は言っていないということだ」と記者団に釈明した。(2011/04/13-19:56)

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%cb%dc%b7%f2%b0%ec&k=201104/2011041300644






松本参与の発言要旨
 松本健一内閣官房参与が13日、菅直人首相と会った後に記者団に語った内容の要旨は次の通り。

 【1度目の説明】
 (福島第1原発から)放射能が漏れ続け、土地が汚染され続けると、復興をそこで考えることはできない。そこの人々は当面戻ることができないので、新しい都市を内陸部につくって、5万人とか10万人とかの規模のエコタウンをつくるという復興の方向があるだろうと(首相に)申し上げた。

 原発の周囲30キロあたり、場合によっては飯舘村のように30キロ以上のところもあるが、そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる。そういう人々を住まわせる都市を、エコタウンを考えなければならないということを(首相は)言っていた。

 その場合には、市の中心部はドイツの田園都市をモデルにしながら再建を考えなければならないということも言っていた。岩手県陸前高田市には1本だけ残った松がある。ああいうものも復興の元気を出す力にしたいともおっしゃった。

 【2度目の説明】
 (「20年住めない」との発言は)私の発言だ。首相は私と同じように臆測(認識)しているかもしれないが、首相は言っていないということだ。首相から「俺はそういうことは言ってないよ」と電話があった。エコタウンについては、首相はその方向性だと言っている。(2011/04/13-19:39)

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%cb%dc%b7%f2%b0%ec&k=201104/2011041300869






枝野官房長官の会見全文〈13日午後4時過ぎ〉
 【松本健一内閣官房参与の発言】

 ――菅首相が松本参与に対し、福島原発地域に10~20年住めなくなるとの認識示したそうだが、政府としてそう考えているのか。

 総理と松本参与の話の内容は伺っていないし、皆さんにどう話したか直接聞いていないが、原発周辺地域については、20キロ以内については、それより遠い所よりも高い放射線量であろうと一般的には言えるが、まさに今避難地域なので、詳細な放射線量をその地域でとっているわけでもないし、長期にわたっての影響についての冷静な土壌というか、地面における放射線物質の量などについてもまだモニタリングも詳細にできていない。

 一刻も早く原発の事態を収束させたうえで、20キロ圏内に限らず、できるだけ詳細なモニタリングを行ったうえで、できるだけ早く従来の生活に戻れるよう、政府として努力をしていきたいと思っているし、今の段階でそうしたモニタリングできてないので、政府としての見通しをもっているものではない。逆に住民からはいつごろ戻れるんだ、という見通しを早くという要望が強いということは認識しているが、原発の事態が収束しないとそうしたことについての十分な調査ができないので、まずは収束させることに全力を挙げたい。


 ――首相がそういった発言をするのは、住民感情から問題ではないか。

 正確にどういう松本参与とのやりとりがあったのか、松本参与がどう記者に報告したのか、把握してないのでなんとも申し上げようがないが、いま申し上げたような認識は総理も共有している。





原発周辺の居住環境巡る首相発言を撤回 官房参与
2011年4月13日18時58分
 菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と東日本大震災の復興について意見交換した。松本氏は面会後、首相が「(福島第一原発の)周囲30キロ、場合によっては30キロ以上のところも、10年、20年住めないことになる。再び住み続けるのは不可能だ」と語ったと記者団に説明した。これに対し菅首相は同日夕、記者団に「私が言ったわけではありません」と述べ、発言を否定した。

 松本氏も発言を撤回し、「(首相発言は)地元の人々が住めないと考えているだろうという私の推測だった」と釈明。首相の発言が報道されたのを受け、首相から訂正するよう求められたことを明らかにした。




松本氏:避難区域「当面住めない」発言は首相でなく自身の発言
  4月13日(ブルームバーグ):松本健一内閣官房参与は13日夕、菅直人首相が松本氏との同日の会談で、福島第一原子力発電所周辺の避難対象の区域について「当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのかということになってくる」と述べたと報道されたことについて、「それは私が言ったことだ」と語り、松本氏自身の発言として報道を否定した。

  松本氏は、ブルームバーグ・ニュースの電話取材に対し、「チェルノブイリと福島は質が違うがレベル7ということなら20年、30年先まで放射能が残り続けることもある、そういうことも想定して今後のことを考えないといけない」と私の方から言ったと語った。「首相は聞いていただけで『その通りだ』などと言っていない、そこを首相が言ったかのように報道された」と強調した。


更新日時: 2011/04/13 19:07 JST





産経新聞 阿比留瑠比氏 
引きこもり、風評被害をまき散らす菅首相について
2011/04/16 09:25