ページ

2011/04/26

既存の建屋には、フランスやイギリスからの返還固化体1338本が貯蔵されており、空きスペースが残り少なくなっている

日本原燃:ガラス固化体の貯蔵建屋を増設 /青森
 日本原燃(六ケ所村)は25日、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで増設を進めていた「ガラス固化体貯蔵建屋B棟」が完成したと発表した。

 海外から返還される高レベル放射性廃棄物を貯蔵する施設。鉄筋コンクリート製で、ガラス固化体1440本を保管できる。既にあるガラス固化体貯蔵建屋横で04年から増設工事を進めてきた。

 既存の建屋(1440本保管可能)には、フランスやイギリスからの返還固化体1338本が貯蔵されており、空きスペースが残り少なくなっている。【山本佳孝】

毎日新聞 2011年4月26日 地方版








英返還固化体76本受け入れ/原燃・11年度計画-【東奥日報】
 日本原燃は31日、2011年度の使用済み核燃料などの輸送計画を発表した。英国からの返還ガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)は、7〜12月までの間に76本受け入れる。
 英国から返還されるのは、セラフィールド再処理工場で使用済み核燃料を再処理した過程で出たガラス固化体76本。日本の電力会社が同工場に再処理を委託していた。英国分については、昨年3月、計28本のガラス固化体を初めて受け入れた。原燃は今後約10年間で計約900本(単一返還分含む)の受け入れを計画している。
 さらに11年度中には、国内原発から使用済み核燃料約51トン、低レベル放射性廃棄物1万6008本を同村の施設に受け入れる。
 また、原燃は31日、低レベル放射性廃棄物貯蔵建屋の新設工事について、当初3月としていた着工時期を4月に延期する−と発表した。国の設工認がまだ下りないのが理由。このため、完工時期も13年6月から同年7月に延期する。