3月15日 12時34分
枝野官房長官は、記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の敷地内の放射性物質の濃度について、「身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いない」と述べるとともに、4号機で発生した火災が原因ではないかという見方を示しました。
この中で、枝野官房長官は、地震が発生したときには休止していた福島第一原子力発電所の4号機の建物で、火災が発生したことを明らかにしたうえで、「4号機の中には、使用済み核燃料があり、それが熱を持って水素が発生し、1号機や3号機と同じように水素爆発が起きているものと推測している。4号機は建屋に覆われた状態でなくなったため、放射性物質が大気中に排出される状況になっている。なんとか火災を早期に鎮火させ、使用済み核燃料の冷却を進めることで、事態を収束させたい」と述べました。
そのうえで、福島第一原子力発電所の敷地内の放射性物質の濃度について、「10時22分の時点でモニタリングしたところ、2号機と3号機の間で30ミリシーベルト、3号機付近が400ミリシーベルト、4号機付近が100ミリシーベルトと、従来のマイクロシーベルトとは単位が1つ異なっている。身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いない」と述べました。
さらに、枝野長官は「断定はできないが、4号機の爆発で、高い数値が出ているのではないかと思われる」と述べ、4号機で発生した火災が放射線数値の上昇の原因ではないかという見方を示しました。