3月15日 12時34分
福島第一原子力発電所の4号機では、15日午前、格納容器の中にある使用済みの核燃料を保管するプールで火災が発生し、東京電力によりますと火災は消えたということです。
4号機では、原子炉のある建物で屋根付近に損傷が見つかったほか、使用済みの核燃料を保管するプールの温度が上がっているという情報もあり、東京電力が状況を確認しています。
東京電力によりますと、福島第一原発の4号機では、午前9時38分ごろ、原子炉がある建物の4階の北西部付近で出火を確認しました。火災は、その後消えたということです。
4号機では、出火の確認の前に、爆発音のあと、原子炉のある建物で屋根付近に損傷が見つかっているほか、格納容器の中にある使用済みの核燃料を保管するプールの温度が、通常の40度から84度に上がっているという情報があるということです。東京電力は、「4号機では水素爆発が起きたとみられるが、火災との関係など詳しいことは分からない」と話しています。
4号機の火災を巡っては、枝野官房長官が午前11時すぎからの記者会見の中で、「4号機については火災が起きている。原子炉は地震のあと止まっているが、プールに保管されている使用済み核燃料が熱を持っていることから水素が発生している。これまで1号機と3号機で起こったような水素爆発が起きたと推察される」と述べ、4号機でも水素爆発が起きたという見方を示しています。
福島第一4号機は自然鎮火 火災原因不明2011年3月15日 15:17
福島第一原子力発電所で15日朝、新たに4号機の建屋で火災が発生した。その後、鎮火したが、火災の原因はわかっていない。
「東京電力」などによると、15日午前6時頃、爆発音があり、4号機の建屋の4階と5階の屋根部分に損傷が見つかった。15日午前9時半過ぎには、建屋の4階から火が出ているのが確認された。その後、15日午前11時頃、自然に鎮火したという。火災の原因についてはわかっていない。
4号機は、地震発生当時は定期点検中で運転していなかったが、建屋の4階と5階の間にある使用済み燃料プールには783体の使用済みの燃料が貯蔵されていたという。
東京電力、福島原発4号機「自衛隊と米軍が消火活動」
2011/3/15 11:14
東京電力は15日、屋根部分を損傷した福島第1原子力発電所4号機に関して、午前9時38分に建屋の4階部分から出火が確認されたと発表した。現在、自衛隊と米軍が消火活動にあたっている。
4号機は定期検査中で運転停止状態だった。燃料は使用済み燃料プールに収納されているが、プール内の温度が通常の2倍程度に上昇しているという。
出火の原因や放射能の放出の有無ついては不明という。〔日経QUICKニュース〕