【香港時事】香港紙・東方日報は19日の論評で、日本が大震災で混乱している機に乗じて、中国は尖閣諸島(中国名・釣魚島)を奪取すべきだと主張した。
香港では日本に対する支援ムードが広がっており、同紙のこうした主張は異色。論評は「中国が釣魚島を奪回するには、コストとリスクを最小限にしなくてはならず、今が中国にとって絶好のチャンスだ」との見方を示した。
論評は「日本が強い時、中国は手出しができず、日本が弱っても手を出そうとしないのであれば、釣魚島はいつ取り戻せるのか」と訴えている。(2011/03/19-18:40)
日本の「秩序」疑問視も 中国メディア分析
2011年3月18日 18時31分
【北京共同】18日付の中国紙、21世紀経済報道は東日本大震災への日本社会の対応について、秩序ある態度を評価する半面、保守的で危機対応能力不足とも関連があると分析する評論を掲載した。
震災発生直後、中国メディアは日本絶賛一辺倒だったが、福島第1原発事故の悪化を受けて対応を疑問視する声が出てきた。同紙は「危機でも混乱しない秩序性は文明の象徴だが、同時に保守的な民族性」と指摘。「秩序の背後には過度の集団主義があり、無限の個性を犠牲にしている」などと分析した。
環球時報も「日本の災害対応能力に疑問」との見出しで外国メディアの日本に対する見方を紹介。日本には「精密な災害マニュアル」があるが、今回のような想定外の危機には「臨機応変に対応できない」とする韓国メディアの報道を伝えた。
中国では、原発事故悪化にもかかわらず東京などで大半の日本人が普段通り日常生活を送っていることに驚きが広がっている。