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2011/03/19

宮城県石巻市牡鹿半島で5・3mの地殻変動

宮城・牡鹿半島、東に5メートル=地殻変動、1メートル沈下も-国土地理院
 東日本大震災に伴い、宮城県石巻市の牡鹿半島で、東南東に5.3メートル横滑りし、1.2メートル沈下する地殻変動が観測されていたことが19日、国土地理院の調査で分かった。水平方向の変動は1994年の全地球測位システム(GPS)観測の開始以来、国内最大。

 震災後も東北から関東にかけ、東へゆっくりとした地殻変動が続いており、岩手県山田町の観測点で25センチ、千葉県銚子市でも17センチ移動したという。
 横滑り、地盤沈下とも東北から関東にかけ広範囲で観測された。他に横滑りが大きかったのは、志津川観測点(宮城県南三陸町)の4.4メートル、河北観測点(同県石巻市)の4.25メートル。

 今回の震災の破壊断層付近では約20メートル横滑りしたと推定できるという。国土地理院は「これだけ広範囲の地殻変動はかつてない。マグニチュード9の大きさを示している」としている。
 これまでは2008年の岩手・宮城内陸地震で、2.1メートルの隆起と1.5メートルの横滑りを観測したのが最大だった。(2011/03/19-20:17)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031900251



牡鹿半島で5・3mの地殻変動 観測史上最大
 国土地理院は19日、東日本大震災により宮城県の牡鹿半島で、震源のある東南東方向に約5・3m移動し、約1・2m沈下する観測史上最大の地殻変動があったと発表した。

 地震後も東北から関東地方の広い範囲で、東向きに地殻が変動し続けており、約1週間で岩手県山田町では25センチ、千葉県銚子市で17センチの大きな変動が観測されている。

 国土地理院はこれまで、東南東に約4・4m移動、約0・75m沈下した宮城県南三陸町の変動を最大とみていた。しかし震源により近い観測点では、停電などでデータが取得できなかった。

 国土地理院は今後も、現地入りできるようになった観測点で、復旧作業や観測データの回収を進めるとしている。

2011/03/19 18:27 【共同通信】






3月17日
牡鹿半島に地殻変動…東に5m動き、1m沈む
 東日本巨大地震の影響で、震源に近い宮城県の牡鹿半島で陸地が東側に5・2メートル動き、1・1メートル沈む地殻変動があったことが、京都大の宮崎真一准教授(地球物理学)の解析で分かった。

 岩手県の沿岸部でも2~3メートル東側に動いたほか、東京では13センチ、京都府北部で6センチ東側に動くなど変動は広範囲に広がっていた。

 国土地理院の全地球測位システム(GPS)による観測結果を使って解明した。

 太平洋プレートが沈む境界で、ひずみがたまった陸側のプレートが跳ね上がって巨大地震が起きた際に、日本列島がのった陸側のプレートが東側に伸ばされたために陸地も東に動いた。また、境界の地殻が上昇したのに合わせて、陸地は沈下した。

 宮崎准教授は「津波の海水が陸地にとどまっているのは、地殻変動で陸地が沈んだ影響」と話している。

(2011年3月17日18時20分 読売新聞)