2011年3月4日 09時27分
愛知県警捜査4課と名古屋・名東署が3日、指定暴力団山口組弘道会系組織の会長、津山清次(通称・谷誠次朗)容疑者(57)を詐欺容疑で逮捕したことが、県警への取材で分かった。県警によると、津山容疑者は弘道会のナンバー3に当たるという。
捜査関係者によると、逮捕容疑では昨年、暴力団組員であることを隠した上で、銀行に自分名義の口座を開設。通帳をだまし取った疑いがもたれている。
警察庁は、服役中の山口組6代目組長、篠田建市(通称・司忍)受刑者が近く出所するのを前に、中核組織の弘道会対策を最重要課題としている。県警は暴力団捜査が専門の捜査4課に特別対策室を設置し、取り締まりを強化してきた。
弘道会は篠田受刑者の出身組織。会長で山口組ナンバー2の高山清司被告は昨年、京都府警に逮捕され、恐喝罪で起訴された。
また、名古屋・西署は2日、暴力団組員であることを隠して銀行口座を開設したとして、別の詐欺容疑で、大阪府に住む弘道会系組織の幹部の男(52)を逮捕した。
(中日新聞)
弘道会ナンバー3を送検、組事務所を家宅捜索 愛知県警
2011年3月4日 12時50分
愛知県警捜査4課と名古屋・名東署は4日、詐欺の疑いで逮捕した指定暴力団山口組弘道会系組織の会長、津山清次(通称・谷誠次朗)容疑者(57)=名古屋市名東区藤森西町=を送検した。津山容疑者は弘道会のナンバー3に当たる。
県警は同日、名古屋市名東区の組事務所を家宅捜索した。
容疑では、津山容疑者は昨年5月12日、知人の男と共謀し、名古屋市守山区の金融機関で暴力団構成員であることを隠して口座を開き、通帳1通をだまし取ったとされる。
県警によると、津山容疑者は「口座を開いたのは間違いないが、だますつもりはなかった」と容疑を否認。口座は、自分の携帯電話利用料金の引き落とし用だったという。
この金融機関は昨年4月、暴力団組員らの口座開設を断る内規を設け、申込時に組員ではないことの確約を求めていた。
名古屋・西署は4日、同様に名古屋市西区の銀行から通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、詐欺の疑いで山口組弘道会系組織の幹部、後藤輝昭容疑者(52)=大阪市淀川区=を逮捕、送検したと発表した。
(中日新聞)