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2011/03/13

放射線医学総合研究所広報課、1204.2マイクロシーベルトは「特に危険ではない」「健康診断で撮影するレントゲン2,3回分」

肌露出避け、帰宅後は洗浄を=観測値はレントゲン2、3回分-福島原発爆発で専門家



 制限値を超える放射線量が観測された福島第1原発の爆発事故。被ばくした可能性のある人が増え、福島県は全避難所を対象に状況調査をする事態となった。専門家は「外出するときは肌の露出を控え、帰宅後はシャワーを浴びるなど洗浄を」と呼び掛けている。

 放射線は太陽や地面などからも発せられており、自然界に恒常的に存在している。遺伝子を傷つけ、細胞を破壊する働きがあるため、多量に浴びると身体に悪影響があるとされる。

 独立行政法人の放射線医学総合研究所広報課は「個人差にもよるが、10万マイクロシーベルトを超える放射線を浴びると発がんの危険性が高まると言われている」と話す。13日に福島第1原発の敷地境界付近で観測された1204.2マイクロシーベルトという値については「たとえ被ばくしたとしても、特に危険ではない」と指摘。「健康診断で撮影するレントゲン2、3回分」と説明する。

 ただ、放射線は目に見えず、浴びた場合の自覚症状も乏しい。「被ばくした疑いがある場合は、シャワーで髪や顔を洗い流す方が良い」と話すのは原子力資料情報室の伴英幸共同代表。身に着けていた衣服についてはすべて捨てることを勧める。

 JCO事故で被ばくした作業員の担当医だった前川和彦東大名誉教授も「花粉症対策と同じように、外出時はマスクやメガネを着用するなどしてできるだけ肌の露出を抑えること」と語る。被ばくの有無については測定器で計測する必要があるといい、「すぐに医療機関へ行くのではなく、まずは地元の自治体にどうすればよいか問い合わせをして、指示に従ってほしい」と話している。(2011/03/13-22:21)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011031300408







東京大学大学院理学系研究科 早野龍五(はやのりゅうご)教授
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