3月21日(ブルームバーグ):原子力安全・保安院は21日午後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所で被ばくした東電社員7人のうち1人が最大で毎時150ミリシーベルトだったと東電から報告があったと発表した。西山英彦審議官が明らかにした。
西山氏によると、医療措置は不要という。被ばくした具体的な場所は明らかにしなかった。
更新日時: 2011/03/21 13:32 JST
上限100ミリシーベルト超被曝の東電作業員1人増え、計7人に
2011.3.20 11:56
東京電力は20日午前、福島第1原発の事故に伴う作業で、上限の100ミリシーベルトを超える被ばくをした作業員が1人増えたことを明らかにした。上限を超えた作業員は計7人になった。いずれも東電社員。
被ばく量100ミリ・シーベルトで健康への影響
放射線を浴びた時の人体への影響についての明確なデータはないものの、一般的に、健康に明らかな影響が出る被曝(ひばく)量は、およそ100ミリ・シーベルトと言われている。
これより低い場合は妊娠中でも胎児への影響も出ないとされる。
福島第一原発の事故現場付近では、400ミリ・シーベルトの放射線が観測されたが、この付近にいると白血球の一時的な減少などの急性症状が出るとされる。
2000ミリ・シーベルト以上の放射線を浴びると、被曝後10日から3週間の間に、免疫力の低下や皮膚からの点状出血、腸管の損傷による下痢などの急性症状が出る(1ミリ・シーベルトは1000マイクロ・シーベルト)。
(2011年3月15日12時43分 読売新聞)