東京電力によると、15日午前7時5分、福島第一原発3号機の原子炉建屋の屋外上部に蒸気が浮いているのが見つかった。
色や大きさなど詳細は不明。
また、地震発生時には定期検査のため停止中だった同原発4号機の原子炉建屋5階の屋根に損傷が見つかった。損傷がいつできたかは不明。
(2011年3月15日08時57分 読売新聞)
3号機核燃料プール 覆いなし
3月15日 9時12分
東京電力の記者会見で、15日午前7時5分ごろ、福島第一原子力発電所3号機の原子炉が入っている建物の上部に、蒸気のようなものが漂っていることを明らかにしました。
また、福島第一原子力発電所の3号機で、格納容器の中にある使用済みの核燃料を保管するプールが、14日午前に発生した水素爆発によって、格納容器の上にある原子炉建屋の屋根が吹き飛んだことから、プールの上を覆うものがなくなっている状態であることも明らかにしました。
このプールは、原子炉で燃焼させて使い終わった使用済み核燃料を移動させて冷やすために設けられた設備です。通常の状態では、プールの水を循環させて核燃料を冷やしていますが、福島第一原発では停電が起きていることなどから、冷やす機能が失われている可能性も大きいということです。
東京電力は記者会見の中で、3号機の原子炉が入っている建物の上部に蒸気のようなものが漂っていることとの関連について、「現時点では明確な答えはできない」としています。