4日、ヨルダンでさらなる政治改革を求めイスラム原理主義「ムスリム同胞団」が反政府デモ。 イランのハメネイ師、エジプト情勢について「イスラムの覚醒の兆候だ」として民衆蜂起支持を表明
金曜礼拝後にデモ、ヨルダンも=イランは「イスラム覚醒」支持
【エルサレム時事】エジプトで「追放の金曜日」と銘打ったデモが行われた4日、ヨルダンでも反政府デモが実施された。AFP通信によると、金曜礼拝後、イスラム原理主義勢力のムスリム同胞団などが参加した1000人規模のデモ隊が、首都アンマンの首相府前などを行進。アブドラ国王が実施した首相交代に満足せず、さらなる政治改革を求める声が強まっている。
これまで大規模デモが起きていないシリアでは、会員制交流サイト(SNS)のフェースブックを通じ、エジプトの動きに呼応した「怒りの日」デモを4日に実施するよう呼び掛けが行われた。シリアではフェースブックは禁止されているものの、閲覧制限をかいくぐる形で情報が広がったという。
シリアからの報道では、首都ダマスカスの議会前に警戒の治安要員が配置されたが、デモは起きていないもよう。
一方、イランでは、最高指導者のハメネイ師が金曜礼拝の説教で、エジプト情勢について「イスラムの覚醒の兆候だ」として、民衆蜂起支持を表明。他の中東諸国がエジプトの混乱に警戒感を強める中、対応の違いが際立った。(2011/02/04-22:53)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011020400906