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2011/01/08

ヘドロを入れた土のう袋から有毒なシアン化水素や亜硫酸ガスが発生? - 東京・大手町の「日本ビルヂング」の地下

2011/1/8 13:19
東京・大手町のビル地下で白煙 4人が喉の痛み

 8日午前10時10分ごろ、東京都千代田区大手町2の「日本ビルヂング」(地上11階、地下4階)の警備員から「地下1階で化学臭がする」と119番通報があった。東京消防庁の隊員が駆けつけたところ、白い気体が充満しているのを発見。警備員ら4人が喉の痛みを訴えているが、症状は軽いという。ビルにいた約260人が避難した。



 警視庁丸の内署などによると、充満した気体からは猛毒のシアン化水素(青酸ガス)や、亜硫酸ガスの成分が検出された。同ビル地下1~2階には、下水を集めてろ過する東京都下水道局の施設がある。同署はこの施設から何らかの原因でガスが漏れた可能性もあるとみて調べている。
 休日出勤していた男性会社員は「ビル内で仕事をしていたら、『避難してください』という館内放送があって表に出た」と驚いた様子だった。
 同ビル地下1階は飲食店なども入居している。現場はJR東京駅から近いオフィス街。



2011/01/08-18:40
有毒白煙、下水ごみ原因=業者が放置、発火-東京消防庁など
 東京・大手町のビルで8日午前、白煙が発生した事故で、清掃業者が地下の下水道処理施設に放置したごみが発火し、有毒性ガスが発生していたことが同日、東京消防庁や警視庁丸の内署への取材で分かった。
 東京消防庁などによると、「日本ビルヂング」地下1階の下水ポンプ所に置かれた10個近くの土のう袋が燃え、有毒なシアン化水素や亜硫酸ガスなどの成分が検出された。
 土のう袋には、清掃業者が下水管から取り除いたごみを入れており、化学反応を起こして発火したとみられる。
 業者は「7日に作業したが、週明けに廃棄するつもりで置いていた」と説明しているという。
 白煙は午前10時すぎ、発生。地下1~同2階に充満し、確認に向かった都下水道局職員2人がガス中毒で救急搬送され、ビル内にいた約260人が避難した。(2011/01/08-18:40)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011010800267




1月8日 19時30分
ビルで有毒ガス 土のうから煙
 8日午前、東京・千代田区のビルの地下で、シアン化水素などの有毒ガスが発生し、およそ260人が避難してこのうち3人がのどに痛みを訴えました。現場には、東京都の下水道の関連施設があり、中にあった土のう袋から煙が出ていたということで、警察と消防で原因を調べています。

8日午前10時すぎ、東京・千代田区大手町にある「日本ビル」の地下1階にある都の下水道関連施設から「異臭がする」と消防に通報があり、ビルにいたおよそ260人が外に避難しました。消防が調べたところ、施設の中にあった土のう袋から白い煙が出ていたということで、周囲からシアン化水素と亜硫酸ガスの有毒ガスが検出されました。

東京消防庁によりますと、警報器が作動したため、様子を見に行った下水道局の職員2人と、ビルの警備員のあわせて3人がのどに痛みを訴え、このうち下水道局の職員1人がシアン化水素ガス中毒と診断されたということです。
東京都下水道局によりますと、現場には、下水をくみ上げて水再生センターに送るポンプがあり、去年7月から改良工事が行われていましたが、8日は休みで作業はしていなかったということで、警察と消防で原因を調べています。

現場は東京メトロ半蔵門線の三越前駅から西に200メートルほどにあるオフィスや店舗などが入ったビルで、消防によりますと、安全を確認する必要があり、避難はもうしばらく続く見通しだということです。




2011年1月8日23時20分
有毒ガス、下水ごみ詰めた袋から 大手町・260人避難
 東京都千代田区大手町2丁目のビルで8日午前、有毒性のガスが発生し、約260人が避難した事故で、地下1階の下水処理施設のごみを詰めた土嚢(どのう)袋からガスが発生していたことが警視庁などへの取材でわかった。

 丸の内署や東京消防庁などによると、地下1階の東京都下水道局の下水処理施設の一室に、配水管から除去したごみが入った土嚢袋9袋が置かれており、うち1袋にこぶし大の焦げたような跡があった。袋の中でごみが化学反応を起こして発火し、シアン化水素と亜硫酸ガスが発生したとみられる。袋は清掃を請け負った業者が7日に置いたという。

 東京消防庁によると、警備員(74)ら男性3人がのどの痛みなどを訴え、このうち60歳と50歳の下水道局職員は比較的重い中毒症状を示して病院に運ばれた。都によると、60歳の職員が検査入院したという。

 東京消防庁はガス排出などを行い、避難措置は午後7時半に解除された。




2011年1月8日21時39分 読売新聞
大手町のビルで有毒ガス、2人搬送260人避難
 8日午前10時10分頃、東京都千代田区大手町2の日本ビルヂング(14階建て)の地下に白煙が立ちこめ、異臭が充満しているのを警備員が発見し、119番した。

 東京消防庁によると、白煙は同ビル地下1階にある東京都下水道局のポンプ場内にあった土のうから発生、有毒の亜硫酸ガスとシアン化水素が検出された。下水道局職員2人がガス中毒で搬送されたが、命に別条はないという。土のうには、ポンプ場の配水管から出たヘドロが詰められていたといい、同庁は内部で化学反応が起きたとみて、詳しい原因を調べている。

 この影響で、ビルに入居する企業の社員ら約260人が避難し、同ビルは同日午後7時半まで立ち入り禁止になった。
(2011年1月8日21時39分 読売新聞)




TBS
有毒ガス発生、ごみが化学反応か
 東京・千代田区の下水道関連施設で、有毒ガスが発生し260人が避難した事故で、ガスは清掃作業で出たごみが化学反応を起こしたために発生したとみられることが、警視庁などへの取材でわかりました。

 この事故は8日、千代田区の地下にある都の下水道関連施設で、異臭がしたためおよそ260人が避難し、下水道局の職員ら3人がシアン化水素ガス中毒になるなどしたものです。

 警視庁などのその後調べで、施設では7日まで都に委託された業者が下水管の清掃工事を行っていて、その際に出たごみが入れられた土のうから、有毒な「亜硫酸ガス」と「シアン化水素」が発生したとみられることがわかりました。

 警視庁などは、ごみが何らかの原因で化学反応を起こしてガスが発生したとみて、清掃業者に事情を聴くなどして原因を調べています。(08日23:19)




中日新聞 2011年1月9日 朝刊
大手町ビル異臭 土のうのごみ 化学反応か
 東京都千代田区大手町の日本ビルヂングで八日に発生した異臭で、ビルの地下にある都下水道局の施設内から、有毒なシアン化水素や亜硫酸ガスが検出されたことが、東京消防庁などへの取材で分かった。同庁などは、施設内にあった土のうの中のごみが化学反応を起こした可能性があるとみて、九日に詳しい発生原因を調査。都も原因が分かり次第、再発防止策を講じる。

 また、ビル内にいた東京都下水道局の六十歳と五十歳の男性職員と男性警備員(74)が、のどの痛みを訴えていたことも判明。このうち二人は、シアン化水素ガス中毒などと診断された。

 同消防庁と丸の内署によると、土のうはビル地下一階の都の下水ろ過施設に十個ほどあり、一部が焦げていた。土のうの中には、施設の配管の清掃で出たごみが入っていたという。

 この異臭では、ビル内の約二百六十人が避難し、同消防庁は毒物に対応する化学機動中隊など車両四十七台を出動させた。発生から約十時間後の八日午後七時半になって、避難命令が解除された。


<シアン化水素> 一般に青酸ガスと呼ばれ、毒性が極めて高い。致死量は0・06グラム。吸うと数秒で死亡する。殺虫剤などに用いられるほか、下水管内で工場排水などによって発生する危険があるとされる。1995年5月には、東京・新宿の営団地下鉄(当時)丸ノ内線新宿駅内で、オウム真理教の信者が同ガスを発生させようとした殺人未遂事件が起きた。