大口氏と鳩山首相(当時)のやりとり(2月12日の衆院予算委)
大口氏 検察庁に資料を任意提出するときは、当然コピーする。東京地検に任意提出した資料のコピーが、あるか否か。弁護士に確認したか。
鳩山氏 たぶん資料が多かったからかもしれないが、コピーはしなかった。それは確かめたところだ。
大口氏 弁護士の常識からいうと考えられない。もしコピーがないなら、刑事訴訟法で仮還付ができる。それが首相の説明責任ではないか。
鳩山氏 資料が過去数年にわたり、時間的制約もあり、ほとんどの資料はそのまま検察に任意提出し、コピーはとらなかった。使い道に関しては、正確を期す必要があると思うので、弁護士には(資料の)返還後、できるだけ速やかに努力しなさいと(指示している)。
朝日新聞のスクープ
「全く知らない話、ありえない」帳簿コピー保管報道に鳩山前首相
2010.10.19 11:52
鳩山由紀夫前首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、鳩山氏が「コピーはない」と繰り返し国会答弁していた関係帳簿のコピーを実際は鳩山氏側が保管していたと朝日新聞が報じたことについて、鳩山氏は19日午前、「全く知らない話だ。事実、ありえないことだ」と否定した。都内で産経新聞の取材に答えた。
鳩山氏の事務所も、「国会で答弁した通りだ」として、帳簿類のコピーは存在しないことを強調した。
帳簿コピー問題で鳩山氏「関知していなかった」
(2010年10月22日18時52分 読売新聞)
民主党の岡田幹事長は22日、東京都内で鳩山前首相と会談し、鳩山氏の資金管理団体の偽装献金事件を巡って鳩山氏側が東京地検特捜部に提出した会計帳簿のコピーの保管に関し、事情を聞いた。
鳩山氏は2月の衆院予算委員会で「コピーはしなかった」と答弁したが、顧問弁護士がコピーしていたことが明らかになったためだ。
関係者によると、鳩山氏は、コピーの存在について「関知していなかった」とし、国会答弁は「虚偽ではない」と主張したという。野党は民主党に事実関係の調査と公表を求めている。