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2010/12/25

【国際テロ捜査情報流出】 在日イスラム教徒が第三書館を提訴 

警視庁:テロ捜査資料流出 損害賠償を求め、第三書館を提訴--在日イスラム教徒



毎日新聞 2010年12月25日 東京朝刊
 在日のイスラム教徒13人は24日、テロ捜査資料を掲載して出版したのはプライバシーの侵害などとして、出版社「第三書館」(東京・新宿)と北川明社長に、総額4290万円の損害賠償や出版差し止めなどを求め東京地裁に提訴した。

 弁護団によると、3度にわたり出版と販売を禁止する仮処分の申し立てが認められているにもかかわらず、第三書館は一部を黒塗りにするなどして販売を続けた。

 弁護団は、岡崎トミ子国家公安委員長に対し、個人情報が流出したイスラム教徒の身辺保護などを申し入れたことも明らかにした。

 弁護団は会見で、「流出情報には誤りが多く、名誉毀損(きそん)を深刻化させている」と主張。警視庁が「内部文書の可能性が高い」と表明したことには、「遅きに失したと言わざるをえない」と批判した。
毎日新聞 2010年12月25日 東京朝刊




産経
【公安資料流出】イスラム教徒らが第三書館を提訴2010.12.24 22:51

 流出した捜査資料の書籍化でプライバシーを侵害されたとして、国内在住のイスラム教徒ら13人が24日、出版元の「第三書館」(東京)などを相手取り、出版差し止めと約4300万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 第三書館は先月25日、流出文書をまとめた「流出『公安テロ情報』全データ」を出版。これまでにイスラム教徒らが3回にわたり仮処分を申し立てており、東京地裁はいずれも、申立人らの個人情報を削除しない限り、出版・販売をしてはならないとする決定を出している。

 仮処分を受け、第三書館は、一部を削除した第2版を出版。その後、すべての個人情報を黒塗りにした第3版を出版していた。