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2010/12/20

ロシアの草案には、北朝鮮によるウラン濃縮や延坪島への砲撃といった、緊張状態を誘発する行為に対する適切な非難と警告が盛り込まれていない

朝鮮日報
2010/12/20 09:39:13
北朝鮮砲撃:ロシア、安保理で南北の自制を要請
北朝鮮砲撃声明草案で「南北は自制を」 双方に国連特使派遣を提案




 国連安全保障理事会は19日午前11時(韓国時間20日午前1時)、ロシアの要請で、緊張する韓半島(朝鮮半島)情勢を協議する緊急会合を開いた。

 ロシアは議長声明の草案で、「南北双方に最大限の自制を求め、外交的手段で事態を解決することを要求する」とした上で、国連事務総長に対し、早期に特別代表を南北双方に派遣することを提案した。

 だが、国連のある関係者は、「ロシアの草案には、北朝鮮によるウラン濃縮や延坪島への砲撃といった、緊張状態を誘発する行為に対する適切な非難と警告が盛り込まれていない。韓国政府はもちろん、米国をはじめとする西側諸国が受け入れることはできない内容」と指摘し、ロシアの草案がそのまま採択されるのは困難との見方を示した。このため、今回の緊急会合で何らかの結論が出ることは考えにくいとの観測も出ている。

 これに先立ち、ロシアのチュルキン国連大使は18日、「韓半島でのさらなる緊張状態の高まりについて、深刻に懸念している。この状況は、ロシア連邦の国家的安全保障に直接影響する」と述べ、緊急会合を招集した理由を説明した。また、安保理の議論の方向性について、「南北双方に対し、自制を促すメッセージを伝えなければならない」と述べた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版