2010.6.2 17:53 産経
【首相辞任】「25%減引き継がれる」環境相、基本法案廃案でも
小沢鋭仁環境相は2日午後、臨時閣議後の会見で、地球温暖化対策基本法案に盛り込まれた「2020年に1990年比25%減」との温室効果ガス排出削減目標について「引き継いでもらえると思う」と述べ、次の内閣でも目標は変わらないとの認識を示した。
「25%減目標」は鳩山由紀夫首相が昨年9月、対外的に公表。政府は基本法制定で目標を法的にも位置付けたい考えだが、環境相は「国際公約になっている」と指摘、鳩山内閣の退陣が国会審議に影響し、審議中の基本法案が廃案になった場合でも目標であり続けるとの見方を示した。
基本法案審議については「大変環境が厳しいが、なんとか手はないかと思っている」と今国会で成立させるべきだとの考えを強調。廃案になれば、法案に盛り込まれている排出量取引制度など具体的対策の導入が遅れるとの懸念を示した。