米韓、南北統一後を協議 ウィキリークス文書報道
【ニューヨーク共同】民間の内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」は28日、米国の秘密外交公電約25万点を入手したと発表、順次公開を始めた。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、電子版で内容を報道。同サイトの事前提供とみられ、米韓両国当局者が南北統一後について協議したとの内容などが明らかになった。最近3年間の公電が大半。英ガーディアンなど欧州4メディアも同時に報じた。
ギブズ米大統領報道官は同日、ウィキリークスに対し「無責任で危険な行為」との非難声明を発表。外交機密の保持と情報開示のバランスや報道の自由をめぐり議論となりそうだ。
ニューヨーク・タイムズによると、米韓当局者は、北朝鮮が経済苦境と政治権力継承の問題から内部崩壊につながる場合に備え協議。今年2月に在ソウルの米外交官から伝えられた公電は、南北統一国家と米国の同盟関係に中国が懸念を示した場合、経済的な見返りで対処するとの韓国側立場を報告。
北朝鮮がイランに高性能ミサイル19基を提供したとの秘密情報分析結果を伝える別の公電もあった。
2010/11/29 11:52 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112901000017.html