【北京=関泰晴】米国のジャック・プリチャード元朝鮮半島和平担当特使は6日、訪朝を終えて経由地の北京に到着した。
元特使は空港で記者団に対し、寧辺(ヨンビョン)の核施設を視察したことを明らかにした上で、「5000キロ・ワット黒鉛炉は封鎖され、冷却塔も破壊されたままだ。核燃料棒の再処理などが行われている様子もない」と語って、核開発活動再開の動きは見られなかったと説明した。
米民間研究機関は今年9月末、2008年に爆破された冷却塔の跡地付近で建設作業などが行われていたことを示す衛星写真を公開していた。
元特使は、今回の訪朝で北朝鮮外務省の金桂寛(キムケグァン)第1次官、李根(リグン)米州局長と会談したと述べたが、詳しい内容は明らかにしなかった。
(2010年11月6日19時11分 読売新聞)