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2013/12/17

ダイアナ元妃事故死にSAS関与説の根拠を裏付ける証拠なし=ロンドン警視庁

ダイアナ元妃の死、「英軍関与」の説に根拠なし 警察が結論

2013.12.17 Tue posted at 19:11 JST


(CNN) 英国のダイアナ元妃が1997年8月に死去した経緯を巡り、背後で英陸軍特殊部隊(SAS)が関与していたとの説を調べていたロンドン警視庁は17日朝までに、この説には信頼に足る証拠がないとの結論に達した。

警視庁の声明は「証拠となり得る手掛かりを十分に検討するためにすべての可能性を客観的に調べた」としたうえで、「この説に根拠があることを裏付ける証拠はないというのが最終的な結論だ」と述べている。

ダイアナ元妃はパリ市内で、交際相手のドディ・アルファイド氏らと乗っていた車がトンネルに激突、同氏や運転手とともに死亡した。捜査の結果、運転手の飲酒運転とスピード違反による事故死と断定されたが、その後も陰謀説が繰り返し浮上してきた。

SAS関与説は今年8月、英PA通信や英紙サンデー・ピープルなど複数の英メディアが伝えた。それによると、SASの隊員が元妻との会話で「ダイアナ元妃の死にはSASが関与した」と話し、その後の離婚争議で元妻の両親が軍や警察に伝えた。この隊員は過去にも軍法会議で同じことを証言していたという。関与の具体的な内容は報道されていなかった。





ダイアナ元妃の死は「おぜん立てされた」 ロンドン警視庁の新情報「英特殊部隊関与」

2013.8.19 08:37 (1/4ページ)[英王室]
 ロンドン警視庁は17日、1997年のダイアナ元英皇太子妃の死去に関して新たな情報を最近入手し、その信憑(しんぴょう)性について調査中と発表した。同庁は情報の内容について明らかにしていないが、複数の英メディアは英特殊部隊が元妃の殺害に関与しているとの内容だと報じた。死因をめぐっては2008年に「過失による交通事故死」と公式結論が発表されているが、根強い陰謀説が再燃しそうだ。(サンケイスポーツ)

 ダイアナ元妃の死去に関して発覚した新情報。再び陰謀説が浮上し、英国は蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。

 英メディアの報道を総合すると、新情報は英陸軍特殊部隊「SAS」が、ダイアナ元妃殺害に関与したとする内容。SAS狙撃兵のダニー・ナイチンゲール被告(38)が、銃の不法所持罪に問われている軍事裁判で明らかになった。

 新情報をもたらしたのは、ナイチンゲール被告の元ルームメート「兵士N」の妻の両親。この両親が2011年9月にSAS指揮官に送った手紙に、兵士Nから得た情報として書かれている。兵士Nが検察側の重要証人となったことから、手紙はSASから軍事法廷に提出され、発覚した。

 英紙サンデー・ピープルはこの手紙のコピーを入手したとしている。同紙によると、手紙は7ページの手書き。妻とその両親に対する兵士Nの結婚生活破綻後の振る舞いについて書かれており、その中で「彼(兵士N)は妻に、『ダイアナ元妃の死をおぜん立てしたのはXXXで、そのことは隠蔽された』と話した」とする部分があるとしている。「XXX」はSAS関係者という。

 ただ、なぜSASが関与したのかや、具体的にどのような方法が用いられたのかなどについては明らかにされていない。

 ダイアナ元妃の死因については2008年、英国の死因究明審問で「過失による交通事故死」と公式な結論が出されており、ロンドン警視庁は「情報の信憑性の調査は再捜査ではない」と強調。英国防省は「この問題に関してはコメントしない」とし、英王室も「チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子はコメントしない」としているという。

 しかし、ダイアナ元妃の死に関しては、かつてさまざまな“疑惑”が報じられた。新情報が明らかになったことで、再び波紋が広がりそうだ。

ダイアナ元妃をめぐる謀殺説

 ★イスラム教改宗 ダイアナ元妃が、恋人でイスラム教徒のアルファイド氏と結婚を決め、イスラム教に改宗を決意した場合、将来の英国国教会の首長である英国王の母が、イスラム教徒であるという矛盾が生じる。それを防ぐために、画策されたという説

 ★影響力排除 ダイアナ元妃がアルファイド氏の子供を妊娠しており、出生後にアルファイド一族によって将来の英国国王の異父兄弟としての地位を利用されることを恐れて、政府などが暗殺したという説

ダイアナ元妃の交通事故死

 1997年8月31日、イギリスのデパート「ハロッズ」、パリの高級ホテル「ホテル・リッツ・パリ」の所有者であるエジプトの億万長者、モハメド・アルファイド氏の息子で、当時の恋人だったドディ・アルファイド氏とともに、ホテル・リッツ・パリからハイヤーで外出したところ数名のパパラッチに追跡された。運転手が振り切ろうとしたが、トンネルの支柱に激突し車は大破。ダイアナ元妃、ドディ・アルファイド氏、運転手が死亡した。事故後、アルコール依存者で非番だった警備担当者の男性が、当日になって運転手として呼び出されたり、元妃が病院に運ばれるまでに2時間もかかったなど不可解な点が指摘された。

SAS

 英陸軍の特殊部隊で、特殊空挺(くうてい)部隊(Special Air Service)の略称。第2次大戦中に編成された、敵地で破壊工作を行う世界最初の特殊部隊。敵地での破壊工作、偵察、要人警護、治安維持、人質救出など幅広い任務に対応し、世界の特殊部隊の手本にもなっている。北アイルランドでの治安維持(1969年-)、湾岸戦争(91年)、イラク戦争(2003年)など実戦経験も豊富。

ダイアナ元妃

 1961年7月1日、ジョン・スペンサー子爵とフランセス夫人の3女として生まれる。81年7月29日、20歳でチャールズ皇太子と結婚。82年に長男のウィリアム王子、84年に次男のヘンリー王子を出産。その後、結婚前から続いていたチャールズ皇太子の不倫をめぐるストレスから自傷行為や過食嘔吐(おうと)などの摂食障害に陥る。92年12月9日に別居し、96年8月28日に正式離婚。離婚後は複数の男性との交際が報じられた。97年8月31日にパリで交通事故死。36歳。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130819/crm13081908440000-n1.htm