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2013/09/29

中国 大規模な人身売買ネットワークを一斉捜査 子供92人、女性2人を救出 301人を摘発

誘拐の子どもら90人超救出、巨大犯罪網を摘発

2013.9.29 17:34


中国公安省と河南、雲南など11省の公安当局は、複数の地域にまたがる大規模な誘拐ネットワークを一斉捜査し、子ども92人と女性2人を救出、容疑者301人を摘発した。公安省が29日までに発表した。

 河南省の公安当局は今年3月、全国で組織的に子どもを売買する誘拐グループの存在をつかみ、公安省に報告した。

 グループは雲南や四川省などで子どもを誘拐し、専門の「運び屋」を介して全国の指定された場所に子どもを送り届け、転売。“分業”を徹底することで捜査当局の目をくらませていた。中国紙によると、男児は少なくとも2万6000元(約41万7000円)、女児は1万4000元前後で売られていた。

 中国では人身売買目的の誘拐事件が深刻化。公安省の担当者は「誘拐事件解決への責任は重大だ」と強調し、誘拐行為のほか、子どもを売る親や購入者への取り締まりを徹底する姿勢を示した。(共同)





人身売買、子供ら94人救出=大規模な組織摘発-中国

【北京時事】中国公安省と11省・自治区の警察当局は、各地に広がった子供の人身売買ネットワークの存在を突き止め、関わった301人を摘発するとともに、誘拐され売られるなどした子供92人、女性2人を救出した。同省が28日までに明らかにした。

 人身売買の横行を受け、中国当局はブローカーだけでなく、最終的な買い手や子供を売った親の取り締まりも強化する方針。

 摘発されたネットワークでは分業制が取られ、雲南省や四川省で誘拐されるなどした子供は、専門の「運び屋」が別の地域に送り届け、転売されていた。容疑者の一人は「男児の買値は3万元(約48万円)以上、女児は1万6000元(約26万円)以上」と供述。出生証明書を作成していた医療関係者4人も摘発された。

 中国では貧しい山間部などの子供が、農村部の子供を欲しがる家庭に引き取られるケースが少なくない。警察が救出しても、子供を売った親は名乗り出ない場合があるという。(2013/09/28-15:08)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201309/2013092800188&g=int



中国で人身売買被害の子ども92人を保護、 新華社報道

2013年09月29日 15:21 発信地:北京/中国

【9月29日 AFP】中国国営の新華社(Xinhua)通信は28日、中国の警察当局が人身売買の被害に遭った子ども92人を保護したと報じた。

 新華社が中国公安部の発表として伝えたところによると、子どものほか成人女性2人も保護され、犯罪組織のメンバー300人以上が拘束されたという。

 河南(Henan)省で起きた子どもの誘拐事件をきっかけに始まった警察の捜査は、主に中国南西部の11の省にまたがる大規模なものになった。グループのメンバーらが逮捕されたのは9月11日だったが、公安部が発表するまで明らかになっていなかった。

 新華社によると、犯行グループは組織内部で明確な役割分担ができていた。「誘拐担当者」が雲南(Yunnan)省や四川(Sichuan)省で子どもを誘拐。「輸送担当者」が他の地域に連れて行き、売人に引き渡していた。

 国民の間ではこうした人身売買に対する懸念が非常に高まっている。政府は厳格に取り締まると繰り返しているものの、被害者は増加し続けている。その背景に同国の「一人っ子政策」もあるとされている。男児が重視される一方で、女児は売られたり、捨てられたりすることもある。(c)AFP