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2013/06/24

日韓通貨スワップ協定延長見送り  韓国側から延長要請なし

日韓、30億ドルの通貨スワップ協定の延長見送りで合意

2013年 06月 24日 18:50 JST

[ソウル/東京 24日 ロイター] - 日本の財務省と韓国銀行(中央銀行)は24日夕、7月3日に期限を迎える30億ドル規模の通貨スワップ協定を延長しないことで合意したと発表した。

日本の財務省は延長見送りの理由を「両国の経済情勢を踏まえ、両国がそれぞれ必要ないと結論づけた」と説明している。韓国側から延長要請がなかったためとみられ、菅義偉官房長官も今月21日の会見で「必要なら延長するし、必要でないならそう判断する」と述べていた。

延長を見送ったのは、日韓2国間の通貨スワップ協定の一部。見送り後の枠組みは総額100億ドルへ減額される。

(ロイターニュース 基太村真司:編集 内田慎一)

*日本側から詳細を追加しました。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95N05U20130624




韓日通貨スワップ、延長されず

2013年06月24日17時10分
[ⓒ 中央日報日本語版]

   韓国と日本が来月3日に期限を迎える30億ドル相当のウォン・円通貨スワップ契約を延長しないことにしたと、韓国銀行(韓銀)が24日明らかにした。これを受け、両国間の通貨スワップは100億ドルだけが残ることになった。これは韓日中3カ国と東南アジア諸国の間で合意したチェンマイイニシアチブ(CMI)による通貨スワップ。

  韓日両国は通貨スワップを2011年10月に700億ドルまで増やしたが、昨年8月の李明博(イ・ミョンバク)前大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問で関係が悪化し、130億ドルに減らしていた。




日韓通貨スワップの一部延長見送り、期限きたため=麻生財務相

2013年 06月 25日 11:49 JST

[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日午前の閣議後会見で、緊急時に通貨を融通し合う通貨スワップ協定の一部を延長しないことで韓国と合意したことについて「期限がきたから。向こうから要請もなかった」と、その背景を説明した。

日本の財務省と韓国銀行(中央銀行)は24日、7月3日に期限を迎える30億ドル規模の通貨スワップ協定を延長しないことで合意したと発表。見送り後の枠組みは総額100億ドルへ減額された。

財務相は「韓国から何回か、これまでスワップの要請があり、要請に応じて応えてきた。今回は要請がなかったから。それだけ」と述べた。






日韓が通貨スワップ延長で自尊心の戦い「延長は相互の利益」=韓国

【社会ニュース】 2013/06/24(月) 11:13

 菅義偉官房長官は21日の記者会見で、日韓通貨スワップ協定が延長されるのかという質問に対し、「(韓国が)必要であれば延長するし、必要でないなら、そう判断する」と明らかにした。韓国メディアは、7月3日に期限を控える30億ドル規模の日韓通貨スワップ協定の延長をめぐり、両国が神経戦を繰り広げていると伝えた。

 日本と韓国は昨年10月、570億ドル(約5.6兆円)の通貨スワップ延長をめぐり、今回と同様の議論が起こり、延長しないことにした。これにより、残りの130億ドル(約1.3兆円)のうち30億ドル(約3000億円)分が、7月3日に期限を迎える。
  
  韓国メディアは、「日韓通貨スワップ協定で自尊心の戦い、私たちは必要ない VS 適切な表現じゃない」、「日韓通貨スワップ延長は相互の利益」、「日本、韓国が必要ない場合、通貨スワップ中止」などの見出しで報じた。

 日本側は「われわれの利益のためではなく、韓国に配慮して通貨スワップ協定を維持している」という立場を取り、一方韓国側は、このような日本の態度に不快感を示していると指摘した。

 今月初め、産経新聞は「韓国側の要求がない限り、通貨スワップ協定を延長しない」と報じた。これに対してキム・チュンス韓国銀行総裁は「通貨スワップというのは、一方の側に有利なものではない。日本側が、要請があればするというのは適切な表現ではない」と対抗した。

 韓国メディアは、昨年は内外の経済環境が良く大きな問題はなかったが、6月の米国発の「バーナンキ・ショック」による世界的な金融不安で、国内市場が大きく揺れ、外貨流動性危機を事前に遮断しなければならない状況だと説明。外国資本の離脱に備えて、主要国との通貨スワップ再開や拡大が必要な状況になった場合、日本を除くのは難しく、日本もアベノミクスの成功のためにも韓国と感情的な戦いをする時ではないと強調した。

 日韓は過去の歴史と領土問題などを抱えているが、それは別として、経済の問題は相互に実利を選ぶ大局的な知恵が必要だとの見方を示した。(編集担当:李信恵・山口幸治)