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2012/06/05

菊地容疑者、2006年まで、川崎市内のアパートで高橋克也容疑者と夫婦を装って生活

菊地容疑者、高橋克也容疑者と夫婦装う?
同居の会社員を送検

2012/6/5 13:31
 地下鉄サリン事件の殺人容疑などで逮捕されたオウム真理教元幹部、菊地直子容疑者(40)が2006年まで、川崎市内のアパートで特別手配中の元教団幹部、高橋克也容疑者(54)と夫婦を装って生活していたことが5日、警視庁への取材で分かった。2人は「桜井」姓を名乗り、数年間にわたり周囲に溶け込みながら暮らしていた。

 警視庁は5日、菊地容疑者と、犯人蔵匿容疑で逮捕した会社員、高橋寛人容疑者(41)を東京地検に送検した。

 警視庁などによると、川崎市幸区にあるアパートの1階2DKの部屋には、菊地容疑者が使っていた「桜井千鶴子」の偽名と同じ名字の「桜井信哉」を名乗る男が約10年前に入居。昨年末に突然退去していた。

 菊地容疑者は「高橋克也容疑者は『桜井信哉』と名乗り、2人で夫婦を装って川崎市内のアパートで同居していた」と供述しているという。

 菊地容疑者は05年ごろ、横浜市内の勤務先で高橋寛人容疑者と知り合い、06年ごろ、2人で東京都町田市内のアパートに転居。菊地容疑者は「転居を機に高橋克也容疑者と別れた。その後一切連絡を取っていない」と供述しているという。

 一方、高橋寛人容疑者は「2年ほど前、高橋克也容疑者から金を借りたことがある」と話しており、警視庁は高橋克也容疑者が最近までまとまった資金を持っていた可能性があるとみている。
 警視庁は川崎市のアパートを家宅捜索し、高橋克也容疑者の指紋が残っていないかどうか調べ、同容疑者がこのアパートで生活していた裏付けを進める方針。

 アパート近くに住む男性(24)は「常にカーテンが閉めてあり、明かりが漏れることはなかった。洗濯物が干してあるのも見たことがない」と生活感のない部屋の様子を証言。「物置かと思った。いま考えれば外の目を気にしていたのかもしれない」と話した。無職の女性(77)は「物音が聞こえることがない静かな土地。まさかこんな所に住んでいるとは」と驚いた口調で語った。